R35が大好きな編集部員・ナコの日記【女性編集者、R35を……買う?! 】。前回から最終考察へ突入。気分はすっかり「35オーナー」で、購入した後の使用感を考察します。今回は、R35の定員4名(2+2)について。そうそう使うことはないだろうが、とはいえあるなら使いたいときもある、の後席。「座席はついているけど、本当に乗れるの?」を検証します。
ワクワクしたり、落ち込んだり、かと思えば気が大きくなったり……の、35(クルマ)購入への道程、ぜひ一緒に楽しんでください。
TEXT&PHOTO:生江凪子(Naco NAMAE)
PHOTO:Motor-Fan.jp / Special thanks:NISSAN
日産 GT-R R35が好きな、興味がある皆さま、こんにちは。【女性編集者、R35を……買う?! 】も最終考察編となり、いよいよフィニッシュが近づいてまいりました(って言っているけど、相変わらずまだ終わり未定)。
本当は違う検証を……と考えていたのですが、予告から内容を変更して、今回は座席について検証します。最後までおつき合いのほど、お願いします。
ねぇ、座れるの……?
購入となったあとの使用感としては、9割はひとり乗車。だが、ときたまは誰かを乗せることもあるだろう。35のシートは、2+2の定員4名を採用。ひとり乗せてふたりで移動、はまったく問題ないが、3名、4名となったらどうだろう。
昔のスポーツカーは北米での保険料率が理由で4座にしたモデルもあるという話も聞いたことがあるが、GT-RはスカイラインGT-R時代から後席アリな車両なのだ(基本的にはドメスティック・モデルだったけど)。
でも、無理矢理感が否めない4座。
荷物が置けるからいいよね、な4座。
で、コレ、座れるの? 飾り? な4座。
スポーツカーというジャンルに属しているクルマは、とかく2シーターだと思われがちだが、意外に4座のクルマは多い。たとえば、LEXUS LCやトヨタ86、ホンダのCIVICも4座、輸入車であれば、フェラーリやアストンマーチン、ポルシェにも4座はある(というか、ポルシェは718ボクスター/ケイマン以外はリヤシートありだ)。
結論を先に言おう。
状況によっては4名乗車問題なし
「すべて」の座席の乗員の身長が160センチ以下の場合は、4座とも問題なし!
「すべて」の座席の乗員の身長が165センチ以下の場合は、4座基本的に問題なし。
私の身長は164センチ。ほか3名の身長が165センチ以下であれば、4人でお出かけすることも可能である。なにかあったときのためにも「4名座れる」というのはかなりポイントが高い。
検証は、いつもオイシイモノドライブ連載でコンビを組んでいる、ピトシ君こと自動車評論家の瀨在仁志さんにおつき合いいただきました(いつもの取材のついでに、だけどね)。
ちなみに(残念ながら私には関係ないのだが)、35にはUN R44の基準に適合したISO FIX対応チャイルドシート固定専用アンカーが標準装備されている(お子さまがいらっしゃるかたには当然のことと思われ恐縮ですが、従来のシートベルト固定ではなく、トップテザーとロワのアンカーで固定する方式。ロワアンカーはカチっとはめ込むタイプとなっています)。
というわけで、ファミリーカー利用、大アリです。幼少期からGT-Rに乗れる幸せ、プライスレス……? うん、違うな、1000万円~だ。あっはっは。
そんな冗談はさておき、35がお好きなのであれば、子どもが小さい時期のほうがチャンスなのかもしれないな、と思う。乗降時は少々大変だが(ご両親がね)、子どもからしたら窮屈さはないもの。
ドライバーの身長が175センチを超したら、運転席後部への着席はかなり厳しい、というか、脚の入る隙間は基本的にないと思っていい。
ただ股関節が柔らかく、胡座OKなかたであれば、問題なし? とも言える。こればかりは、もはや主観以外のなにものでもないので……。
以上。本日の考察。GT-R R35の後席は使えるか否か。
検証の結果、「使える」という結果が導き出されました。
使うかどうかはわからないけれど、使う機会もあまりないと思うけれど、でも、あるのとないのとは大違い。またしても「R35購入すごろく」の駒を進めることになりました。進めた先のマスにはこのひと言。
でも、見ない “フリ” はダメだよ?
次回【女性編集者、R35を……買う?! Vol.15】「最終考察編|見ないフリをすると、結局別れる」へ続く(1月15日更新予定)
【編集者ナコ、R35を……買う?!】は、フィクションがちょっこし入ったノンフィクションの連載となります(回数、期間、それどころか金銭的・能力的に購入できるかどうかも未定)。クルマの運転に自信がなくても、GT-Rに乗れるのか? そもそもGT-Rって日常使いできるクルマなのか? などなど、GT-Rを購入するにあたってのさまざまなハードルを大真面目に考察した、まったくもって主観的な「R35との生活日記」となりますのでご了承ください。