TVやYouTubeでも軽妙なトークで楽しませてくれる竹岡圭さんが選んだ「理想の2台持ち」は、MINIクロスオーバーとマツダ・ロードスター。SUVとスポーツカーという組み合わせは、多くのクルマ好きが共感できるのではないだろうか。
TEXT●竹岡圭(TAKEOKA Kei)
MINIクロスオーバーは「太った細井さん」!?
お金に糸目をつけなくていいのなら…「ランボルギーニ・ウルスとロールス・ロイス レイス」。昔からの夢で語るなら「ランドローバー・ディフェンダーとポルシェ944」。ではもう少し現実的に…「ランドローバー・ディスカバリースポーツとアルピーヌA110」。いや「ボルボXC90とBMW M2」もいいかな。いや...。なかなか決まらないですね。ようはSUVとスポーツカーの組み合わせがいいかな~と思ったわけです。
いつまでもグズグズ言ってても話が始まらないので、本格的な現実として考えた場合「MINIクロスオーバーとマツダ・ロードスター」あたりに落ち着きそうな気がします。その理由は...。まず!車庫のことを考えました(笑)。
あらま超現実的~って感じなんですけど、我が家の車庫は幅が1900mmまでしか入らないんですよ。最近のSUVって幅が大きくて、1900超えるとか、1900近いなんていうのがほとんど。実はMINIクロスオーバーも1820mmもあるんです(笑)。これがみなさんが、あれはもうMINIじゃないっていう理由でしょうね。そのたびに「MINIは名字なんです。太った細井さんとかと同じです」って、答えてるんですけどね。とにもかくにも狭くも広くもないちょうどいい感じの全幅になっております。
このままMINIクロスオーバーのお話を続けちゃいますと、全高は1595mmと低めなんですね。たぶんルーフレール取れたら、1545mmくらいしかないんじゃないかな?と睨んでるくらい、SUVに分類されるものの中では背は低めです。続いて最低地上高はおよそ165mm~170mmくらい。まぁそこそこの悪路なら大丈夫でしょう。そして全長は4315mmと比較的短め。まぁこんなディメンションなわけです。
となりますと、そこそこの悪路はいけるSUVなんだけれど、重心高も抑えられているため高速道路はビシッと走るし、全長もさほど長くないから街中での取り回しもラク。全幅もそんなに広くないから住宅街でも大丈夫だよ~という感じでしょうか。ようはどこでも使える万能選手なんです。
さらに、このクラスでは実は少ない、後部座席のスライド機構なんていうのも持ってたりしますし、バックドアはもちろん電動パワーゲートで、足でも開閉可能です、という感じでユーティリティも満足。そしてどれだけ悪路を走ったか?というのをカウントするメーターもついてます。って、これはまぁなくてもいいかな(笑)。でもまぁそんなおふざけがMINIの魅力なんでお許しくださいね。
とにもかくにも、ここで言いたかったのは、MINIクロスオーバーは、街中でも高速でもロングドライブでも悪路でも万能に使いやすいクルマだよということが言いたかったわけです。
となるとね、これで街乗り&オフロード&SUVというのはクリアできるでしょ。だとしたら、もう1台はオープンスポーツカーを選べば、これですべてほぼ網羅できちゃう感じになりませんか?(キャ~ッ、欲張りさん!)。ちょっと残念なことにホットハッチというのが入りませんが、まぁここは、スポーツというキーワードが入ってるので、それで賄うこととしましょう。
そして、手軽なオープンスポーツカーとなると、やはり! マツダロードスターじゃないですか。
マツダロードスターについては以前この企画で語っているので今回は割愛しますが、NA→NB→NC→NDと、すべてのロードスターでレースにも参戦させていただいている思い入れの深いマシンでもあります。
特にND型はスタイリングもカッコイイ! 街中でね、カッコイイクルマだな~と思うと、NDロードスターかマツダ3のことが多いんですよね。マツダのクルマはアテンザなんかもカッコイイし、デザインが私の好み。結局944に似たサバンナちゃんが好きだった頃から、惹かれるものは変わっていないのかもしれませんネ。
『理想の2台持ち』は毎日更新です!
1台でなんでもこなすよりも、目的を分けた2台を所有することで、カーライフはもっと豊かになる。ということで、自分のライフスタイルや好みに合わせた理想の2台の組み合わせを、自動車評論家・業界関係者に選んでいただきます。明日の更新もお楽しみに!