2020年の北米販売台数が各自動車メーカーから発表されている。各メーカー、コロナウイルスの影響を受けて苦戦した2020年だったが、屋台骨を支えたのがSUVだったのは、各社共通だ。それでは2020年にアメリカで売れたJ-SUV TOP10をお届けしよう。
第10位 レクサスRX 10万1059台(2019年比91.0%)
レクサスRXは、1998年に初代モデルがデビュー。以来、グローバルで人気を集めるSUVだ。現行型は、2015年デビューの4代目。2019年8月にマイナーチェンジを受けている。北米では3.5ℓV6エンジン搭載のRX350と3.5ℓV6にハイブリッドシステムを組み合わせたRX450hをラインアップする。プレミアムSUVクラスではライバル、BMW X5などを抑えてトップの座に君臨している。
2019年比で2020年の販売台数は91.0%だった。
第9位 スバルCrosstrek(XV)11万9716台 (2019年比91.3%)
第8位 ホンダPILOT 12万3813台(2019年比91.7%)
ホンダ・パイロットは、日本未導入だが北米では2002年から販売されている中型SUVである。「中型」と言っても、北米においての「中型」。ボディサイズは全長4940mm×全幅2000mmとかなり大柄。3.5ℓV6エンジンをフロントに横置きするSUVだ。
第7位トヨタ4RUNNER 12万9052台(2019年比97.8%)
かつて日本ではハイラックスサーフとして販売されていた4ランナー。5世代目の現行型は2009年登場の長寿モデルとなっている。ラダーフレームを使う本格SUVだ。コロナ禍でも販売台数が落ちなかったところからも長寿モデルながら根強い支持があることがわかる。
第6位マツダCX-5 14万6420台 (2019年比94.7%)
第5位スバル・フォレスター17万6996台(2019年比98.2%)
第4位トヨタHighlander(ハイランダー) 21万2276台(2019年比88.7%)
初代ハイランダーは2000年に日本でクルーガーという名称でデビュー、翌01年に米国でハイランダーという名称で販売を開始した。日本市場では07年に販売終了したが、海外では三代目まで歴史を重ね、18年には北米・中国・豪州・ロシアを中心に年間約39万台を販売したヒットモデル。初代からの累計販売台数は約385万台に達するなど、トヨタの3列シートSUVの主力モデルとして成長を続けている。現行型は四代目である。
第3位日産ROGUE 22万7935台(2019年比65.0%)
日産のミディアムクラスSUVがROGUE(ローグ)。日本だとエクストレイルと呼ばれるモデルが2020年に一足先にアメリカでモデルチェンジを受けた。不幸だったのは、モデルチェンジ時期とコロナ禍がかぶってしまったこと。新旧モデルの端境期に当たってしまったこともあって、2019年の35万447台から大きく販売台数を落としてしまった。日産復活の鍵を握るクルマでもある。2021年の販売動向に注目だ。
第2位ホンダCR-V 33万3502台(2019年比86.8%)
日本では価格の高さもあって人気車種にはなりきれていないがアメリカでは大人気のCR-V。2020年も33.4万台を売り上げた。
第1位トヨタRAV4 43万0387台(2019年比96.0%)
第1位はぶっちぎりでトヨタRAV4。北米では4年連続ベストセリングSUVの座に君臨している。北米でもっとも売れたトヨタ車でもある。それにしても現行RAV4の人気は高い。歴代トップの成功作である。