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大谷翔平MVP、満票選出複数回は大谷だけ 現役ではトラウトと並んで最多/アラカルト


大谷翔平が2024年、2年連続で満票によりMVPを獲得した。DHとしての満票選出は史上初の快挙であり、30人全員の記者による1位票の評価を得た。今季は50本塁打と50盗塁を達成し、ワールドシリーズ制覇に貢献。また、両リーグで満票を獲得するのも初めてであり、唯一の複数回満票選出者となった。大谷のMVP獲得は通算3度目で、ドジャースにとっては球団史上15度目の受賞。彼の実績は野球殿堂入りに近づくものであり、リーグをまたいでの連続受賞は史上初である。

大谷翔平(2024年9月撮影)

ドジャース大谷翔平投手(30)がDHで史上初、2年連続の満票MVPに輝いた。21日(日本時間22日)、両リーグの最優秀選手が発表され、全米野球記者協会(BBWAA)で投票権を持つ記者30人全員が大谷に1位票を投じた。守備機会のないDHでは史上初の快挙。打者に専念した今季は前人未到の「50-50(50本塁打&50盗塁)」を達成し、悲願のワールドシリーズ制覇に貢献。個人でもチームでも最高の栄誉を手にした24年シーズンを終えた。

   ◇   ◇   ◇

★大谷のMVPアラカルト

◆3度目満票 満票選出は2年連続3度目。現行制度となった1931年以降で21人が満票選出されているが、複数回は大谷だけ。

◆両リーグ満票 ア・リーグのジャッジ(ヤンキース)も満票。昨年のナ・リーグでアクーニャ(ブレーブス)も満票で、初の両リーグで2年連続の満票。

◆3度目 大谷3度目受賞。最多はバリー・ボンズの7度で、3度はA・ロドリゲス、プホルスら11人と並ぶ2位タイ。現役ではトラウトと並んで最多。

◆殿堂確実 3度以上受賞した12人で、薬物疑惑のあるボンズ、ロドリゲス、まだ資格のないプホルス、現役のトラウトと大谷以外の7人は全員が米野球殿堂入りしている。

◆球団15度目 ドジャースでは19年ベリンジャー以来5年ぶり13人、15度目の受賞。球団で15回の受賞は、ヤンキース(24回)カージナルス(21回)に次いで3番目に多い。

◆リーグまたぎ エンゼルスに在籍した昨年はア・リーグで、今年はナ・リーグで受賞。両リーグでの受賞は1961年レッズ(ナ)と66年オリオールズ(ア)のフランク・ロビンソン以来、史上2人目。

◆2年連続 2年連続受賞は12、13年カブレラ(タイガース)以来14人目。最多連続受賞は01~04年ボンズの4年連続。3年連続以上はボンズだけ。リーグまたぎでは初めて。

◆DH初 全試合に指名打者で出場した選手の受賞は初めて。

◆FA移籍 FAで移籍した年に2年連続で受賞は、92年パイレーツ、93年ジャイアンツで受賞したボンズ以来2人目。

◆2球団 2球団で受賞した選手は15年ナショナルズ、21年フィリーズのハーパー以来6人目。

◆ワールドシリーズ優勝 ワールドシリーズ優勝した年にリーグMVPに輝いた選手は18年ベッツ(レッドソックス)以来、69年の地区制導入後で13人、14度目。ドジャースでは88年ギブソン以来2人目。

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