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日産自動車が白山市(石川県)や金沢工業大学、北陸電力、米沢電気グループと「SDGsにおける電気自動車の利活用に関する連携協定」を締結


11月12日、日産自動車と石川日産自動車は、白山市(石川県)や金沢工業大学、北陸電力、米沢電気グループと「SDGsにおける電気自動車の利活用に関する連携協定」を締結したことを発表した。

日産自動車が締結した自治体・企業との災害連携協定としては全国で73件目。日産の「ブルー・スイッチ」活動としては記念すべき100件目の取り組み

この協定は、電気自動車(EV)を活用する産官学連携の画期的な取り組み。SDGsの理念に基づき、白山市、金沢工業大学、日産自動車、北陸電力、米沢電気グループが連携することで、白山市において、電気自動車利活用促進の検討や市民の環境・防災意識向上、地産地消エネルギーの運用など、様々な施策で相互の緊密な連携と協力を図り、持続可能な社会の実現を図ることを目的としている。




同協定の内容は、白山市が『電気自動車の普及を通じて、地域課題解決や環境負荷の低減に取り組むとともに、地震災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等において、金沢工業大学、北陸電力ならびに、米沢電気グループより貸与される電気自動車「日産リーフ」を電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める』というもの。




白山市は、平成30年に、「SDGs 未来都市」に選定されており、SDGsの達成に向けた取り組みを総合的かつ効果的に推進するため、白山市SDGs推進本部を設置するなど、現在もSDGsの推進に積極的に取り組んでいる。また、自然災害に備え、防災対策強化にも努めている。




金沢工業大学は、学内に日産が展開するカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」のEVステーションを開設しており、山間部でのEVカーシェア利用を通じて、地域産業や地産地消のエネルギー運用の研究などの地域課題解決に取り組み、電気自動車を活用した地域創生を推進している。




また、北陸電力では、環境との調和を目指した企業活動を展開しており、白山市の再生可能エネルギーの活用やEV利活用拡大の検討など、様々な施策で市と連携協力を図り、地域社会の持続的な発展を目指し取り組んでいる。




そして、米沢電気グループでは、グループの中核を担う米沢電気工事が、地域の電気工事業者として、地域に根差した地域貢献活動を推進し、電気を通じた地球温暖化対策・省エネ推進活動や、環境保全活動などを積極的に推進。また、同グループの石川日産自動車販売、日産プリンス金沢も、近隣に店舗を持つ販売会社として、顧客満足度の高い製品やサービスの向上に努め、地域に密着した活動を行っている。




一方、日産自動車は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいる。また「ブルー・スイッチ」活動の推進を通じて、温暖化対策、防災・減災、エネルギーマネジメント、観光、過疎化などの地域課題の解決に取り組み、SDGsの達成に貢献している。

この日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」活動、そして、白山市が推進するSDGs、環境・防災対策、金沢工業大学、北陸電力、米沢電気グループが推進する環境・エネルギー対策、地域貢献活動と、それぞれの取り組みに互いが賛同し、SDGs達成に向けた取り組みを推進することで一致し、このたび同協定の締結を行う運びとなった。「SDGsにおける電気自動車の利活用推進に関する連携協定」の概要は以下のとおり。

【協定の概要】




(1)白山市山間部におけるEVを活用した地産地消エネルギーの運用について


・金沢工業大学は、山間部でのEVカーシェア利用を活用した地産地消のエネルギー運用の研究などの地域課題解決に取り組み、電気自動車を活用した地域創生を推進する。また、大学内の白山麓キャンパスを中心に、太陽光発電など、電気自動車を要とした再生可能エネルギーの検証を行う。




(2)電気自動車の普及促進、防災・環境・SDGs意識の向上、環境教育について


・白山市、金沢工業大学、日産自動車、北陸電力、米沢電気グループは、平常時も電気自動車の普及促進を行うほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車から供給することで、『電気自動車は「走る蓄電池」』としての活用を市民へ積極的にアピールするなど、SDGsの認知度向上および環境・防災意識向上を目指す。また、市の子どもたちの環境意識向上のための教育に関しても連携を行う。




(3)災害時における電気自動車を活用した避難所運営の支援について


・白山市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所に、金沢工業大学、北陸電力、米沢電気グループに配備している電気自動車「日産リーフ」および充電スタンドを無償で貸与する。


・白山市、金沢工業大学、日産自動車、北陸電力、米沢電気グループの協力により電気自動車からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命および身体の安全を守る。
災害発生時の「日産リーフ」からの電力供給イメージ図

白山市では、すでに公用車として「日産リーフ」や商用電気自動車である「e-NV200」を導入しているほか、EVから電気を取り出す可搬型給電器を導入しており、今後もさらなるEV普及・促進の取り組みを推進し、防災力向上に努めていく。




日産自動車は、人々の生活を豊かに、というビジョンのもと、「ニッサン インテリジェント モビリティ」を推進し、独自性にあふれ、革新的なクルマやサービスを届けるとともに、「ゼロ・エミッション(排出ガスゼロ)」「ゼロ・フェイタリティ(交通事故による死亡・重傷者数ゼロ)」に取り組んでいる。そして「ブルー・スイッチ」の推進に加え、電気自動車というクルマの販売にとどまらず、EVがもたらす豊かな生活の実現、そしてEVが成し得る社会変革のために、EVの生み出す新たな価値を世界に発信し続け、よりよい社会づくりへの貢献を目指していく。




今回の連携協定も、日産の「ブルー・スイッチ」の活動に基づくものであり、日産自動車が締結した自治体・企業との災害連携協定としては、今回の締結が全国で73件目となる。また、電気自動車を活用したエネルギーマネジメントや観光などを含む「ブルー・スイッチ」活動全体としては、記念すべき100件目の取り組みだ。




白山市、金沢工業大学、日産自動車、北陸電力、米沢電気グループは、今後もこの協定締結を機に、環境および防災対策を強化し、電気自動車を活用した「環境に優しく災害に強いまちづくり」とSDGsをともに推進していく。そして、SDGsの達成と、電気自動車の普及を通じた地域課題の解決に向けて、さらに連携を強化していく構えだ。

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