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【新型ホンダ・オデッセイ】実際の使い勝手は!? 新デザインのインパネやジェスチャー操作式スライドドアをチェック


11月5日にホンダ・オデッセイがビッグマイナーチェンジを行った。その改良の大きな目的の一つが、使い勝手の改善だ。10インチナビの新採用や収納スペースの増加、さらにパワーテールゲートやジェスチャーコントロール・スライドドアなど先進装備の強化が行われたが、実際の使い勝手はどうなのか?




TEXT●小林秀雄(KOBAYASHI Hideo)

前回マイナーチェンジの概要をレポートしたホンダ・オデッセイ。今回は実車に触れてみての使い勝手チェックをお届けしていこう。

従来のインパネはナビゲーションのモニターが中央のパネルにインクルードされたデザインが採用されていたが、新型は10インチの大型モニターの存在感が際立っている。画面の大型化で視認性は大幅に向上し、使用頻度の高い操作用のハードキーも設けられているので操作もしやすい。

メーターのデザインはシングルタイプから2眼タイプへと変更。従来は中央にアナログスピードメーターを設置し、その内側に3.5インチの液晶パネルが内蔵されていたが、新型は横長の7インチフルカラー液晶パネルとアナログスピードメーターを採用している。向かって左から真ん中までが一枚の液晶パネルとなっており、タコメーターや運転支援システムなどの表示に対応する。

新型オデッセイのインパネ

ディーラーオプションとして用意される10インチナビ
メーターは左側に7インチぼ液晶画面を採用

助手席側のインパネにはリッド付き収納のインパネアッパーボックスが追加された。リッドを開けるためのスイッチはエアコン送風口の隣にひっそりと隠れるように装備されており、見た目のすっきり感と実用性を両立させている。収納部にはボックスティッシュが斜めにすっぽりと収まるようだ。

運転席側には収納式のドリンクホルダーも装備。これまでもセンターコンソールリフトアップトレーに引き出し式のドリンクホルダーが装備されていたが、ドライバーからより手の届きやすい位置に使い勝手のいいドリンクホルダーが追加された格好だ。

助手席のダッシュ上部のリッド付きボックス

運転席右側には収納式のドリンクホルダーを追加

今回のマイナーチェンジで新型オデッセイに追加された注目アイテムでもあるジェスチャーコントロール・パワースライドドア。まずはキーを持った状態でクルマに近づくと、スライドドアのセンサー部に設けられた青いLEDランプが点灯する。手の平をかざすと合計3つ分のLEDがすべて点灯して横長の光となり、まるで飛行機が着陸するときの誘導灯のように光が流れ、手をスライドさせるよう促してくる。




このときに手の平の動きを検知しているのはスマホのタッチパネルなどにも採用されている静電容量型の非接触センサー。手がセンサーの電界に進入したときの静電容量の変化を検出している。静電センサーは正面に3個、さらにその上下にも備わっているそうで、人間の手の大きさや動きを精密に読み取り、誤作動を起こさないよう工夫されているとのこと。センサーと手の距離は1〜5cmが理想なのだが、試しにやってみると最初のうちは手を動かしたときにセンサーから離れすぎたため、うまく動作しなかった。何度か試しているうちにコツを掴んで使いこなせるようになったので、ぜひ最寄りのディーラーで試してみて欲しい。




ちなみに手を横にスライドさせるだけでなく、3つあるうちの真ん中のLEDに肘などを一定時間近づけるだけでもドアを開くことが可能。ドアの開閉中に動きをストップさせたいときは、同じく真ん中のセンサー部に直接触れると停止する仕組みとなっている。

スライドドアのウインドウに設けられたセンサーに手をかざすことでスライドドアを操作可能

静電センサーにより手を触れることなくジェスチャー操作を認識する

新型オデッセイは「e:HEVアブソルートEX」および「アブソルートEX」にハンズフリーアクセスパワーテールゲートを標準装備する。リヤバンパーの下にキックモーションを検知する感知センサーを備え、つま先を出し入れするとパワーテールゲートが自動で開閉する。こちらは初めて使った瞬間から、とてもスムーズに開閉させることができた。たまにいくらキックしてもシーンとしたままでハズい思いをすることがあるが、新型オデッセイの場合はその心配もなさそうである。

パワーテールゲーとはハンズフリー操作も可能

静電容量センサーで足の出し入れを認識する

パッケージングやシート配列には変更はなく、これまで通り2列目シートに通称「プレミアムクレードルシート」を備える7人乗り、6:4分割スライドベンチシートを備える8人乗りを設定。シートトリムには新たにFABTECTと呼ばれる表面の撥水撥油機能が追加され、手入れのしやすさが向上している。

シートバックの中折れ機能やオットマンを備えるプレミアムクレードルシートの座り心地は相変わらず極上。3列目シートを格納すれば、ロングスライドも可能で、広々とした足元スペースを実現することができる。

3列目シートは床下格納式の宿命として背もたれが低く、座面が薄いのは否めない。ただし、低床設計の恩恵から広さは十分に確保されており、ドリンクホルダーなどの収納類もしっかりと用意されている。

7人乗りはプレミアムクレードルシートを採用

3列目シートは3人掛けが可能

荷室の広さや3列目シートの格納方法も従来通り。願わくば3列目シートをステップワゴンのように左右独立して格納できるとさらに便利になるだろうが、そちらは次なるフルモデルチェンジでの変更を期待したいところだ。

3列目シートは反転させながら床下に格納できる

【新型ホンダ・オデッセイ】コワモテに大変身!ジェスチャーでスライドドアが開く機能も新しい!
ホンダ・オデッセイ e:HEV アブソルート・EX(FF)




■ボディサイズ


全長×全幅×全高:4855×1820×1695mm


ホイールベース:2900mm


車両重量:1930kg


乗車定員:7名


最小回転半径:5.4m


燃料タンク容量:55L(無鉛レギュラー)




■エンジン


型式:LFA


形式:水冷直列4気筒DOHC16バルブ


排気量:1993cc


ボア×ストローク:81.0×96.7mm


圧縮比:13.0


最高出力:107kW(145ps)/6200rpm


最大トルク:175Nm/4000rpm


燃料供給方式:電子制御式燃料噴射(ホンダPGM-FI)




■モーター


最高出力:135kW(184ps)/5000-6000rpm


最大トルク:315Nm/0-2000rpm




■駆動系


トランスミッション:CVT


駆動方式:フロントエンジン+フロントホイールドライブ




■シャシー系


サスペンション形式:Fマクファーソンストラット・Rトーションビーム


ブレーキ:Fベンチレーテッドディスク・Rディスク


タイヤサイズ:225/50R18




■燃費


WLTCモード:19.8km/L


市街地モード:19.1km/L


郊外モード:21.4km/L


高速道路モード:19.4km/L




■車両価格


480万円
ホンダ・オデッセイ アブソルート(4WD)




■ボディサイズ


全長×全幅×全高:4855×1820×1725mm


ホイールベース:2900mm


車両重量:1840kg


乗車定員:8名


最小回転半径:5.4m


燃料タンク容量:50L(無鉛レギュラー)




■エンジン


型式:K24W


形式:水冷直列4気筒DOHC16バルブ


排気量:2356cc


ボア×ストローク:87.0×99.1mm


圧縮比:10.1


最高出力:129kW(175ps)/6200rpm


最大トルク:225Nm/4000rpm


燃料供給方式:電子制御式燃料噴射(ホンダPGM-FI)




■駆動系


トランスミッション:CVT


駆動方式:フロントエンジン+オールホイールドライブ




■シャシー系


サスペンション形式:Fマクファーソンストラット・Rドディオン


ブレーキ:Fベンチレーテッドディスク・Rディスク


タイヤサイズ:215/60R17




■燃費


WLTCモード:12.2km/L


市街地モード:8.9km/L


郊外モード:12.7km/L


高速道路モード:14.1km/L




■車両価格


371万5000円
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