スクーター王国・台湾の人気バイクメーカー「SYM(エス・ワイ・エム)」が2021年のNEWモデルをオンラインで発表。写真はフロント1輪・リヤ2輪の電動スリーター、EF3。大容量のリヤボックス、雨風に強いキャノピー(屋根)を装備して実用性をトコトン重視。フロントスクリーンを上方まで伸ばし、立体感を持たせたサイバーな外装にも注目だ。国内屋根付きスリーターの雄、ホンダ・ジャイロキャノピーとの比較も併せ、EF3の魅力を探ってみた。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
※注:国内販売価格、販売日時は未定
車軸1380mm(50ccのジャイロキャノピーは1410mm)のコンパクトな車体。普通自動二輪免許で乗れる2.3kWのパワフル仕様。しかも積載量は横綱級!
雨や風から身体をガードしてくれる、大型のキャノピーを採用した電動スリーター。定格出力は2.3kWのパワフル仕様で、国内では普通自動二輪免許にて乗車可能(※注)。ビッグサイズのリヤトランクも装備しており、大量でヘビーな荷物運搬にも最適だ。
※注:道路交通法上、国内の電動バイクの運転免許は、モーターの定格出力によって区分。 定格出力0.6kWまでが原動機付自転車(原付1種)、0.6kW超1kW以下が小型自動二輪車(原付2種)、1kW超20kW以下が普通自動二輪車、20kW超が大型自動二輪車となっている。
国内屋根付き50ccスリーターの代名詞「ホンダ・ジャイロキャノピー」と比較
【SYM EF3】
サイズ:全長2034mm×全幅729mm×全高1845mm
ホイールベース:1380mm
重量:180kg
最高出力:2.3kW
タイヤ:F120/70-14、R120/80-14
ブレーキ:前後ディスク式
【ホンダ ジャイロキャノピー】
サイズ:全長1895mm×全幅660mm×全高1690mm
ホイールベース:1410mm
重量:139kg
最高出力:3.4kW[4.6ps]/7,500rpm
タイヤ:F100/100-12、R130/70-8
ブレーキ:前後ドラム式
普通自動二輪に属するEF3はスペック上、車体は大柄だが、ホイールベースは50ccの原付1種に属するジャイロキャノピーよりも30mm短いのが特徴。EF3の車重はジャイロキャノピーに比べて41kgヘビーだが、
・ショートホイールベースによる小回りの効きやすさ
・普通自動二輪にカテゴライズされる定格2.3kWのハイパワーモーターを採用
・大型のキャノピー(スクリーンと屋根)
・大容量のリヤボックス
・道路交通法上、60kgまで積める積載量(道路交通法上、原付1種である50ccのジャイロキャノピーは30kgまで)
を考慮すると、EF3は極めて実用性に優れたシティコミューターといえよう。
モーター:ハブモーター
最高出力:2.3kW
最高速度:45km/h
バッテリー:Removable 48V20Ah*2 アルミニウムバッテリー
充電:4〜5C(100A)15分
航続距離:60km
サイズ:全長2034mm×全幅729mm×全高1845mm
ホイールベース:1380 mm
重量:180kg
サスペンション:
フロント テレスコピック
リヤ RELISリヤクティブリンクサスペンション
タイヤ:
フロント 120/70-14
リヤ 120/80-14
ブレーキ:前後ディスク式