BASFは、中国の金山サイトで、合成エステル系基油の生産能力を約2倍に増強すると発表した。この投資は、アジア太平洋地域における 高性能潤滑油に対する需要の高まりに対応するものであり、同地域の顧客の成長を強力に支援すべく、信頼に応えるサプライヤーとしてBASFのポジションをさらに強化するものだという。
合成エステル系基油は、高性能な潤滑剤のフォーミュレーションにおいて欠かすことのできない成分で、サステナビリティの面でもメリットをもたらす。適用分野には、環境に配慮した冷凍機油、空調、自動車、工業用潤滑油などがあげられる。
BASFのアジア太平洋地域ビジネスマネージメント燃料・潤滑油ソリューション及び、 グレーターチャイナのパフォーマンスケミカルズ事業担当、バイス・プレジデントを務める マティアス・ラング氏は次のように述べている。
「今回、合成エステル系基油の製造能力が拡大することにより、特にアジア太平洋地域のお客様への供給体制をより強化することができます。BASFは主要な原材料を川上から統合しており、業界をリードし、信頼のおける潤滑剤コンポーネントサプライヤーとして、その強みを最大限に活用していきます。BASFは、お客様により良いサービスを提供し、共に成長していくことを楽しみにしています」
増産体制は、2022年下期までに完了する予定だ。