マツダの北米部門である北米マツダ(Mazda North America Operations)が2020年9月の販売台数データを発表した。販売台数は2万4237台で、前年同月と比較して28.7%の増加するなど、北米マツダにとっては悪くない9月となったようだ。
CX-5、CX-9、MX-5の3車種が好調。MAZDA3とCX-3は不振
2020年9月の営業日数は25日で、2019年9月の23日よりも2日多かったという要因もあるが、北米マツダが2020年9月に記録した2万4237台という販売台数は、前年同月比で28.7%増という立派なもの。1日あたりの販売比率で比較しても、前年同月比で18.4%の増加となっている。
北米マツダの販売台数の推移を見てみよう。
1月:2万3621台(+17.8%)
2月:2万8385台(+19.0%)
3月:1万5664台(−41.8%)
4月:1万0940台(−44.5%)
5月:2万4933台(−1.0%)
6月:2万5326台(+10.9%)
7月:2万4085台(+3.4%)
8月:2万6089台(−5.1%)
9月:2万4237台(+28.7%)
※( )内は前年同月比
最悪の状況だった3月・4月を底に、5月から販売実績が確実に上向きになっているのが分かる(8月は営業日数が前年よりも2日少なかったため足踏みしてしまったが)。
9月の車種別の販売台数はご覧の通りだ。9月としては、CX-5は過去最高、CX-9は2011年以来最高、そしてMX-5 Miata(日本名ロードスター)は2015年以来最高の販売台数だという。
MAZDA3:2535台(−27.7%)
MAZDA6:1451台(29.7%)
MX-5 Miata:862台(68.4%)
CX-3:436台(−69.9%)
CX-30:3188台
CX-5:1万3582台(31.5%)
CX-9:2183台(13.8%)
TOTAL:2万4237台(28.7%)
こうしてみると、いかに北米マツダがCX-5に支えられているかが分かる。全体の販売台数のうち、CX-5が約56%を占めているのだ。それに対して、MAZDA3やCX-3といったコンパクトモデルの販売台数が奮わないのは懸念材料といえる。
ちなみに、北米マツダの2020年1〜9月の累計販売台数は20万3280台で、前年同期比では2.3%減まで回復してきている。このまま新型コロナウイルスの影響が順調に薄れていけば、2020年トータルで前年実績を上回ることも不可能ではなさそうだ。