今や人気カテゴリーとなったコンパクトSUV。そこに日産は満を持して新型キックスを投入してきた。ホンダ・ヴェゼルをはじめとして、有力なライバルも多く、実力派が揃っている。ここではそんなライバルたちとともに、ユーティリティやスペックを写真と数字で横比較してみたい。
REPORT●小林 秀雄(KOBAYASHI Hideo)身長=173㎝
※ミラー to ミラー、シート高、ラゲッジ内寸法の数値は編集部調べのもの
※本稿は2020年7月発売の「日産キックスのすべて」に掲載されたものを転載したものです。
KICKS X ツートーンインテリアエディション
全長:4290mm
全幅:1760mm
全高:1610mm
ホイールベース:2620mm
ミラー to ミラー:1960mm
開口高:680mm
ツートーンインテリアはシート生地もオレンジタンの合皮となるほか、前席シートヒーターを標準装備する。腰部の支えがしっかりしていて、座り心地も良好だ。後席は膝前のクリアランスが約210㎜、頭上が約80㎜と開放的。
かなり広くて実用的な荷室を用意。フロア手前側の最大幅は約1270㎜に達する。後席シートは6対4分割可倒式で、背もたれのレバーでロックを解除すると簡単に奥行きを拡大できる。
全長×全幅×全高(㎜):4290×1760×1610
室内長×室内幅×室内高(㎜):1920×1420×1250
ホイールベース(㎜):2620
トレッド(㎜):(前・1520)(後・1535)
車両重量(㎏):1350
エンジン型式:HR12DE
エンジン種類:直列3気筒DOHC
ボア×ストローク(㎜):78.0×83.6
総排気量(㏄):1198
エンジン最高出力(kW[㎰]/rpm) :60[82]/6000
エンジン最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):103[10.5]/3600-5200
燃料供給装置:ニッサンEGI(ECCS)
燃料タンク容量(ℓ):41(レギュラー)
モーター型式:EM57
モーター最高出力(kW[㎰]):95[129]/4000-8992
モーター最大トルク(Nm[㎏m]):260[26.5]/500-3008
トランスミッション形式:ー
変速比:ー
最終減速比:7.388
駆動方式:FF
サスペンション:(前・ストラット)(後・トーションビーム)
ブレーキ:(前・ベンチレーテッドディスク)(後・ディスク)
タイヤ・サイズ:205/55R17
最小回転半径(m):5.1
WLTCモード燃費(㎞/ℓ) :21.6
車両本体価格:286万9900円
VEZEL HYBRID RS・Honda SENSING
全長:4340mm
全幅:1790mm
全高:1605mm
ホイールベース:2610mm
ミラー to ミラー:2030mm
開口高:650mm
一部グレードに前席パワーシートがオプション設定されたり、後席シートにリクライニングが備わるなど、ハイレベルなユ ーティリティを実現。後席スペースは膝前クリアランスが約260㎜、頭上が約40㎜で、足元のゆとりが際立つ。
開口部とフロアの位置が低く、重たくて嵩張る荷物も楽に載せ降ろしができる。6対4分割可倒式の後席シートはダイブダウン機構を備え、背もたれを倒した後にフラットなフロアを実現。
全長×全幅×全高(㎜):4340×1790×1605
室内長×室内幅×室内高(㎜):1930×1485×1265
ホイールベース(㎜):2610
トレッド(㎜):(前・1535)(後・1540)
車両重量(㎏):1310
エンジン型式:LEB
エンジン種類:直列4気筒DOHC
ボア×ストローク(㎜):73.0×89.4
総排気量(㏄):1496
エンジン最高出力(kW[㎰]/rpm) :97[132]/6600
エンジン最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):) 156[15.9]/4600
燃料供給装置:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
燃料タンク容量(ℓ):40(レギュラー)
モーター型式:H1
モーター最高出力(kW[㎰]/rpm):22[29.5]/1313-2000
モーター最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):160[16.3]/0-1313
トランスミッション形式:7速DCT
変速比:(前進・①4.192 ②2.266 ③1.642 ④1.118 ⑤0.810 ⑥0.616 ⑦0.446)(後・3.335)
最終減速比:5.588
駆動方式:FF
サスペンション:(前・ストラット)(後・車軸式)
ブレーキ:(前・ベンチレーテッドディスク)(後・ディスク)
タイヤ・サイズ:225/50R18
最小回転半径(m):5.5
JC08モード燃費(㎞/ℓ) :25.6
車両本体価格:286万2037円
C-HR HYBRID G
全長:4385mm
全幅:1795mm
全高:1550mm
ホイールベース:2640mm
ミラー to ミラー:2040mm
開口高:800mm
「G」と「G-T」はブラックの上級ファブリックとブラウンの本革を組み合わせたシートを装備。前席はスポーティな形状で、座り心地も良好だ。後席スペースは膝前が約180㎜、頭上が約40㎜。視界が狭く、やや窮屈さを感じる。
荷室の開口部も偏平な形をしており、幅は十分に広い一方、高さはあまり望めないのが一目瞭然。後席シートは6対4分割可倒式で、後席格納時のフロアがフラットになるところは実用的だ。
全長×全幅×全高(㎜):4385×1795×1550
室内長×室内幅×室内高(㎜):1800×1455×1210
ホイールベース(㎜):2640
トレッド(㎜):(前・1540)(後・1540)
車両重量(㎏):1440
エンジン型式:2ZR-FXE
エンジン種類:直列4気筒DOHC
ボア×ストローク(㎜):80.5×88.3
総排気量(㏄):1797
エンジン最高出力(kW[㎰]/rpm) :72[98]/5200
エンジン最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):142[14.5]/3600
燃料供給装置:電子制御式燃料噴射装置(EFI)
燃料タンク容量(ℓ):43(レギュラー)
モーター型式:1NM
モーター最高出力(kW[㎰]):53[72]
モーター最大トルク(Nm[㎏m]):163[16.6]
トランスミッション形式:電気式無段変速機
変速比:―
最終減速比:3.218
駆動方式:FF
サスペンション:(前・ストラット)(後・ダブルウイッシュボーン)
ブレーキ:(前・ベンチレーテッドディスク)(後・ディスク)
タイヤ・サイズ:225/50R18
最小回転半径(m):5.2
WLTCモード燃費(㎞/ℓ) :25.8
車両本体価格:299万5000円
※撮影車両は19年10月の改良前のモデルです。諸元表は改良後のモデルのものです。
CX-30 XD PROACTIVE Touring Selection
全長:4395mm
全幅:1795mm
全高:1540mm
ホイールベース:2655mm
ミラー to ミラー:2035mm
開口高:650mm
シートのトリムとカラーもグレード別の設定で、写真はグレ ージュのクロスシート。肉厚でフカフカとした座り心地が印象的だ。後席スペースは膝前が約180㎜、頭上が約75㎜のクリアランスを確保。見た目ほどには狭さを感じさせない。
車体はキックスより大きいが、荷室の奥行きや高さはCX-30の方が狭い。容積よりも質感を重視した結果と言えそうだ。後席シートは6対4分割可倒式で、格納時に若干の傾斜が生じる。
全長×全幅×全高(㎜):4395×1795×1540
室内長×室内幅×室内高(㎜):1830×1490×1210
ホイールベース(㎜):2655
トレッド(㎜):(前・1565)(後・1565)
車両重量(㎏):1530
エンジン型式:S8-DPTS型
エンジン種類:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
ボア×ストローク(㎜):79.0×89.6
総排気量(㏄):1756
エンジン最高出力(kW[㎰]/rpm) :85[116]/4000
エンジン最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):270[27.5]/1600-2600
燃料供給装置:電子式(コモンレール)
燃料タンク容量(ℓ):48(軽油)
トランスミッション形式:6速AT
変速比:前進 ①3.552 ②2.022 ③1.347 ④1.000 ⑤0.745 ⑥0.599 後退 3.052
最終減速比:4.367
駆動方式:4WD
サスペンション:(前・ストラット)(後・トーションビーム)
ブレーキ:(前・ベンチレーテッドディスク)(後・ディスク)
タイヤ・サイズ:225/55R18
最小回転半径(m):5.3
WLTCモード燃費(㎞/ℓ) :18.4
車両本体価格:324万5000円