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公表値 : 保冷マイナス2℃の真の実力は?「車載用温冷ドリンクホルダー」をあれこれ使い倒してみた。


アマ●ンやド●・キホーテなどで最近売っている、車載用の保冷保温ドリンクホルダー。冷たさをキープする機能と、温かさを持続する機能が1つになり、12Vのシガーソケットから給電するシステムだが、その性能やいかに?ここでは実際に保冷機能を使い、各ドリンクの『温度の下がり具合と傾向』をテストしてみた。


PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)/北 秀昭(KITA Hideaki)


REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

「保冷」と「保温」の機能を装備!ドリンククーラーにもドリンクウォーマーにもなる車載用ドリンクホルダー

 上のアイテムは、ドリンククーラーにもドリンクウォーマーにもなる、保冷と保温の機能が1つになった、画期的な車載用ドリンクホルダー(電源は12Vのシガーソケットを使用)。




 ドリンクホルダーの底部の直径は、73mmで深さは61mm。自販機やコンビニ等で購入できる、市販の500mlのペットボトルや、250mlや350mlの缶入りドリンク等に適合するよう設計済みだ。※詳細は上記をクリック!




 詳細は上記に譲るとして、このドリンクホルダーは、諸元によれば、冷やす&温める事が出来る温冷プレートは、保冷モードで最大マイナス2℃、保温モードで最大60℃になるのがポイント。




 ここでは暑い夏に重宝する、保冷機能をチェック。温度センサー付きのデジタル温度計を使い、各ドリンクの『常温からの冷え具合』や『冷えの傾向』を検証してみた。

185mlのショート缶。
500mlのロングペットボトル。
内部にある「温冷プレート(シルバーの部分)」の温度が下降&上昇。

 写真はドリンクホルダーに、「185mlのショート缶」と「500mlのロングペットボトル」をセットしたところ。小ぶりな「185mlのショート缶」に比べ、大容量の「500mlのロングペットボトル」は、半分以上が露出している。




 このドリンクホルダーは、ホルダーの内部にある「温冷プレート(シルバーの部分)」の温度が下降&上昇するしくみ。つまり、ドリンクの“底部”を冷やすシステムだ。ドリンクの中身全体を効率的に冷やすためには、下部で冷やされた液体を循環させるため、




・ドリンクにフタをしてシェイクする


・フタのない缶入り飲料等は、こぼれないように揺らす


・シェイクすると噴き出る炭酸飲料は、フタをして適度に揺らす


・ストローを使い、時々かき混ぜる




 など、アレンジしてみるのがオススメ(熱い風呂の湯をかき混ぜるのと同じ原理)。これによって、なが~く、しかも美味しく飲むことができるよ♪

今回、保冷機能をテストしたドリンク・4種類

ペットボトル入りの水(330ml)。
ペットボトル入りの炭酸飲料(500ml)。
スチール缶入りのトマトジュース(190ml)。
アルミ缶入りのエナジードリンク(330ml)。
温度計のセンサーは、すべてドリンクの底部にセット。

●テスト日:2020年6月22日


●天候:雨


●外気温:23.5℃


●温度計のセンサーは、すべてドリンクの底部にセットする


●電源をDC12Vのシガーソケットから家庭用100Vに変換する「電圧変換器(~3Aに対応/1832円)」を使用


※注:このシガーソケットは12V/36W=3Aのため、~1A対応や~2A対応の電圧変換器は使用不可

テストに使用した電圧変換器(~3Aに対応/1832円)。ネット通販で購入。
電圧変換器のシガーソケット挿入部。

 テストの効率性アップのため、今回は電源を通常のシガーソケットから、家庭用100Vに変換する「電圧変換器(~3A対応/1832円)」に変更。このアイテムは、自宅や会社など、自動車の車内以外でカー用品を使用する際の必須アイテムだ。




 なお、今回使用したシガーソケットは【12V/36W=3A】であるため、~1A対応や~2A対応の電圧変換器は使用不可なので要注意。

テスト結果:ドリンクによって“冷える時間”に違いあり

ペットボトルよりも、スチールやアルミの缶入りドリンクが、温度を下げやすい傾向にあり。またスチール缶入りのトマトジュースは、常温が低いのも特徴(スチール缶入りのため、夜間時の冷えがキープされていた可能性あり)。

スチール缶入りのトマトジュース(赤線)は、4種類の中でもっとも急激に温度が低下。60分後の温度は2.7℃まで下がり、一番低いのが特徴。

 アルミ缶はスチール缶に比べ、軽くて柔軟性があるのが特徴。そのため、一般的に缶内部の圧力が高くなる炭酸飲料や、窒素充填された果汁飲料などに多用。




 高温&高圧で殺菌する必要のあるコーヒーや野菜ジュースなどの飲料は、強度が高く丈夫なスチール缶を多く使用するのが定番。軽くて素材が柔らかく、それでいて強度に優れたペットボトルは、炭酸飲料からコーヒーまで幅広く使用されている。




 今回のテストにおいて、総体的にもっとも温度が下がりやすいドリンクは、スチール缶入りのトマトジュース。続いてアルミ缶入りのエナジードリンク。なお、ペットボトル入りの炭酸飲料は、冷えのレスポンスがもっとも悪かった。




 冷えのレスポンスの優劣に関する科学的根拠は不明だが、今回のテストから指摘できるのは、




・冷えやすいのは、スチール缶>アルミ缶>ペットボトルの順


・炭酸飲料は、冷えにくい傾向があるかも


・大容量よりも、小容量の方が冷えやすい傾向あり




 ということ。ドリンクの容器や種類によって、冷える時間に違いはあるが、この車載用温冷ドリンクホルダーを使えば、確実に冷たさをキープできることが、はっきりと確認できた。このポテンシャルは、侮れない!

ペットボトル入りの水(330ml)。60分経過後には4.2℃まで低下。
ペットボトル入りの炭酸飲料(500ml)。60分経過後には6.7℃まで低下。
スチール缶入りのトマトジュース(190ml)。60分経過後には2.7℃まで低下。
アルミ缶入りのエナジードリンク(330ml)。60分経過後には3.4℃まで低下。
ペットボトル入りの水(330ml)の60分経過後。表面はキンキンに冷え、外気の暑さと湿気ですぐさま水滴が発生。

スチール缶入りのトマトジュース(190ml)の60分経過後。冷えやすいスチール缶のためか、手に持ってみると、ペットボトルよりもキンキンに冷えているのが即座に分かる。

注:上記の温度はすべて実測値です。当日の外気温度、湿度、計測の順番、計測方法、計測場所、温度センサーの位置等により、大きく変化する可能性があります。

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