「スマホホルダー」を使い、ツーリングなどでスマートフォンをナビ代わりにするのは、今や定番中の定番。今回は、ネット通販で購入したお手頃価格(2648円)のスマホホルダーのコスパを検証。ハンドル周り以外にも固定できるなど、意外なパフォーマンス性も発見!
PHOTO/REPORT:北秀昭(KITA Hideaki)
直径Φ21mm~Φ45mmの円柱ならば、しっかりと固定可能。しかも数秒で、取り付け位置や角度の変更OK
スマホホルダーは、今ではスマホをナビゲーション代わりにするための必需品。バイク用パーツの中では、すっかり人気のアイテムとなった。昨今のバイクは、スマホを充電するためのUSBを装備したモデルも多いから、その利用率はますます向上しているわけだ。
今回使ってみたのは、「セプトゥー 二輪用スマートフォンホルダー(販売元:岡田商事株式会社)」というスマホホルダー。製造国は中国。バーハンドルに挟み込んで固定するタイプで、バイクや自転車に対応する。パッケージに記載されているこの製品のポイントは、
・幅55mm~80mm、高さ120mm~140mmのスマートフォンが固定可能
・アーム部が360度回転するので、好みの角度に調整可能
・ゴムバンド4点でスマートフォンをしっかりと固定
・耐荷重は約800g
基本的に“円柱の”バーハンドル固定用として設計。ハンドル周りを樹脂製カウルでカバーリングされたスクーターなどに使用するには、バックミラー固定部などに取り付けステーを設けるなどの工夫が必要だ。
インプレッション!円柱であれば取り付け場所を選ばない。わずか“数秒”で場所変更や角度変更も可能。ドラレコや動画撮影にも使えそう♪
「セプトゥー 二輪用スマートフォンホルダー」を装着したのは、バーハンドル採用のホンダ ゴリラ。このゴリラの外径Φ22.2mmハンドルは、ブレース付き(補強)に変更済みだ。今回のテストで、「セプトゥー 二輪用スマートフォンホルダー」を取り付けたのは、
1:ブレースの真ん中(Φ20mm)
2:ブレースの太い箇所(Φ21mm)
3:バーハンドル中央(Φ22.2mm)
の3箇所。洗濯挟み状になった「セプトゥー 二輪用スマートフォンホルダー」の固定部分は樹脂製。固定先との接触部(内側)はギザギザになっており、ノブを時計回りに絞め込むだけで、しっかりと固定可能。大きな段差を走行してみたが、ガタつくことなく安定していた。
スマホホルダーの取り付け・取り外しは、わずか数秒。360度スムーズに回転する台座の角度変更も、スマホを固定する台座下にあるダイヤルを、反時計回りに緩めれば、わずか数秒で完了。作業性はすこぶる良好だ。
スマートフォン本体は、台座に装着されたゴムバンド4点でしっかりと固定するシステムだから、走行中に落下する確率は限りなく低い。ゴムバンドをギューッと引っ張り、スマホの角に引っ掛けるのだが、「iPhone 8 プラス」などの大型機種の場合、ゴムバンドへの負担が、やや大きいかな? と感じられた。特に寒さでゴムが縮まる冬場などは、指先がかじかむ等の状況が重なり、今回よりも(テスト日は最高気温が30℃超えの2020年6月15日)固定するのに少し苦労するかもしれない。
ブレースの真ん中の径はΦ20mm。しかし径がやや細いため、完全に固定しきれず、走行してみると振動でスマホホルダーが動いてしまう。とはいえ、ナビゲーションとして使用するならば、この位置がもっとも見やすいと感じた。
ブレースの太い箇所(Φ21mm)に固定。Φ21mmの場合は、大きな振動でも動くことなく、ガッチリと固定できた。ナビゲーションとして使用する場合、画面の大きなiPhone 8 プラスはもちろん、画面の小さなiPhone 7でも、この位置でまったく問題なし。また、縦位置で角度を立てて固定すると、ドライブレコーダーアプリや動画アプリも使用できそう。
バーハンドル中央(Φ22.2mm)に、iPhone 7を固定。大アップハンドルのゴリラの場合、スマホの画面がかなり遠く感じられる。iPhone 8 プラスよりも画面が小さいiPhone 7の場合(iPhone 8 プラスはこの位置での装着は不可能だった)、ナビゲーションとして使用するには見えづらく、実用的でない。
ゴリラやアメリカンのような大アップハンドルの場合、グリップ近くに固定、もしくはブレース付きのハンドルに交換し、ブレー部分に固定すること。これが一番オススメかな?
ここから先は自己責任!な取り付け方法
左グリップ部(Φ30mm)に固定したところ。握る箇所が狭まるが、クラッチ操作は可能。安全上に問題あるが、動画撮影等はできそう。
アルミ削り出しの社外バックステップ(Φ25mm)に固定したところ。ステップ部の凹凸と、スマホホルダー固定部の凹凸が合致し、かなり強固に固定できた。地面すれすれのスリリングな映像を撮ったり、リアサスペンションの動きなんかも撮影可能できそうではある……。
NSR50用フロントフォークのインナーチューブ(Φ30mm)に固定したことろ。路面のギャップの衝撃を吸収しきれず、映像が乱れてしまいそうではある。
NSR50用フロントフォークのアウターチューブ、Φ40mmの太さでも固定できてしまうのだから驚きだ。
販売元:岡田商事株式会社 http://www.okada-corp.com/
注:使用中の機器の落下等による事故・故障・破損・傷・変色・痕等の損害については、当サイト&販売元は一切の責任を負いかねます。