6月3日、三菱自動車と九州三菱自動車販売は福岡県と災害時協力協定を締結したことを発表した。九州最大の人口を抱える福岡県において、災害時に三菱の電動車を貸与する体制を整え、人々の安全・安心に寄与していく。
三菱自動車が災害時協力協定を締結した自治体は今回の福岡県で50に
この協定の狙いは、災害発生時に改めて自治体と必要事項を確認する時間的ロスをなくし、給電等に活用できるプラグインハイブリッド電気自動車「アウトランダーPHEV」などの電動車を速やかに被災地・避難所等へ届けること。福岡県は2017年7月に深刻な豪雨被害に見舞われたが、その際も朝倉市や東峰村にアウトランダーPHEVが派遣され、人員・物資の輸送手段として活用された。
同日に福岡県庁で開かれた締結式で、三菱自動車の印藤啓孝理事・国内営業本部長は「協定締結により、動く発電機、動く蓄電池としても活用できるアウトランダーPHEVを速やかにお貸しできる体制を整え、いざという時にはご活用いただきたい」とコメント。
三菱自動車は2019年8月より、2022年度までに全国の自治体と災害時協力協定の締結を目指す「DENDOコミュニティサポートプログラム」を推進しており、今回で締結自治体は50にのぼった。同社は今後も全国の自治体と足並みを揃えながら、電動車の理解促進・普及や災害時の支援体制強化に向けた取り組みを進めていく方針だ。