4月6日、ビー・エム・ダブリューは「BMW M2」のハイパフォーマンスモデル「M2 CS」を60台限定で導入すると発表した。税込車両価格はMT車が1260万円、DCT車が1285万円だが、日本導入分となる60台はすでに完売している。
3.0ℓ直6ターボは450ps/550Nmを発揮。軽量化を追求したボディも特色
「M2 CS」はサーキット志向の「M2コンペティション」をベースに、ボディの軽量化を促進。さらなるパフォーマンス向上を追求したモデル。搭載される3.0ℓ直列6気筒Mツインパワーターボエンジンは、M2コンペティション用を40ps上回る450psを発揮する。最大トルクは550Nmだ。
走りのメカニズム面では、ダンパーやスタビライザーの特性をサーキット走行に適応させたアダプティブMサスペンションや、電子制御式多版クラッチにより走行状態に応じてパワーを左右リヤホイール間で最適配分するアクティブMディファレンシャルを標準装備。サーキットでのアグレッシブな走行においてもエンジンの性能を最大限に引き出し、高次元の操縦安定性を実現している。
外観ではルーフやフロントスプリッター、リヤスポイラー、リヤディフューザーに加えて、ボンネットにもCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)を採用し、軽量化を追求。ルーフにはCFRPを使用したサンドイッチ構造を取り入れることで、キャビンの遮音性とボディ剛性を両立している。
CFRP製ボンネットの中央には大型のエアベントが設けられ、高性能モデルにふさわしい存在感あるルックスに寄与するとともに、ボディ周辺や下部に効率的なエアフローを生み出すことでエンジンの冷却や前輪へのダウンフォースを高めるなど、空気抵抗の最適化にも貢献する。
インテリアでは、アルカンターラを張るMスポーツステアリングホイールや、カーボンドアハンドル、カーボンセンターコンソールを採用しているほか、シートには「M2」の照明付きエンブレムが装着された「Mコンペティション・スポーツシート」が採用され、特別感を高めている。