最近では先進的パワートレインやモダンなデザインも注目されているが、やはりボルボの真髄と言えば妥協なき安全性にある。驚くほど徹底した安全機能の数々が標準化され、次々と最新機能が追加され、より安全性の高いモデルが生まれていくのだ。
※本稿は2020年1月発売の「ボルボS60のすべて」に掲載されたものを転載したものです。
CITY SAFETY(衝突回避・被害軽減ブレーキ)
その他の安全装備
25-50km/hで走行中にフロントバンパーに歩行者との衝突を検知すると、ボンネットの後方を持ち上げボンネットとエンジンの間に空間を確保。歩行者の頭部ヘの衝撃を軽減する。
2つの膨張パターンが設定されたフロントシート用エアバッグ。衝撃が極めて小さい場合はエアバッグは開かず、シートベルトのみでドライバーを拘束。
後方から衝突された場合、むち打ち症軽減のためにシートバックをリクライニングさせてリスクを軽減。
65-140km/hで走行中、道路から逸脱する操作を検知すると、元の車線に不復帰するよう自動修正。必要に応じて被害軽減ブレーキを作動させ、緊急回避をサポート。
車線逸脱を回避できないと判断された場合、衝撃に備えてシートベルトを締め付け安全な着座姿勢を確保。エアバッグ、衝突時ブレーキリリース機能などの連携、転落時には衝撃吸収機能付フロントシートが作動。乗員の負傷リスクを低減する
プリテンショナーとフォースリミッターに加えて、電動巻き取り機構を装備。衝突の危険を判断すると、事前にシートベルトを巻き取ることで乗員を拘束。巻き取り力は状況によって変し、拘束は最大10秒実施する。
道路からの逸脱など落下の際に乗員の脊椎保護のため、垂直方向の衝撃を吸収する構造を採用。
正面衝突時に、ブレーキを力一杯踏んでいる右足の負傷するリスクを軽減。衝突時にブレーキペダルを意図的に壊し、右足に伝わる衝撃を緩和する。