排気ガス規制により、1999年モデルをもって、ストリートはもちろん、ミニバイクレース『SP12クラス』の人気モデル「ホンダ NSR50」が生産終了。その代替モデルとして登場したのが、レース専用の「ホンダ NSR Mini」。大型ラジエターやリザーブタンク付きリアショックなど、レーサーならではの機構が導入されている。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
1999年(平成11年)、ホンダのレース部門『HRC』から登場した「NSR Mini」
●NSR Miniの主要スペック
型式:RS50 全長:1580mm/全幅:590mm/全高:935mm/乾燥重量:73kg/燃料タンク容量:7.5L/エンジン形式:水冷2サイクル単気筒49cc/ボア×ストローク:39.0mm×41.4mm/圧縮比:7.2/最大出力:7.2ps/10,000rpm/最大トルク:0.65kgm/7,500rpm/変速機:6速リターン/点火方式:CDI/タイヤサイズ:前100/90-12 後120/80-12
「NSR Mini」と「NSR50」の違いをチェック!
フロントフォークはプリロード調整に加え、減衰特性も変更可能。その効果は絶大で、コースレイアウトに応じて幅広くセッティングOKとなった。HRCからは、バネレートの異なる数種類のスプリングもオプション発売された。
ラジエターはNSR50よりも大型化(NS50R用と同じ)され、放熱量が約2倍に向上。エンジンの負担軽減により、耐久レースなどでの熱ダレ等のトラブルも減少した。
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