BMWの新型2シリーズグランクーペは、エンジン横置きのFFコンパクトセダンだ。全長は4526mm。日常使いするにはまさに「ジャストサイズ」である。では、FRのセダン、3シリーズと比べると大きさでどのくらい違いがあるのか?
実は先先代の3シリーズと同サイズ!
BMWのコンパクトセダンといえば、かつては「3シリーズ」がその地位を占めていたが、3シリーズがどんどんサイズアップしていったいま、新型2シリーズグランクーペがそのポジションにおさまりそうだ。
現行3シリーズ(G20型)のサイズは
全長×全幅×全高:4715×1825×1440mm
ホイールベース:2850mm
である。
立派なDセグメントセダンだ。
一方の新型2シリーズグランクーペは
全長×全幅×全高:4526×1800×1420mm
ホイールベース:2670mm
と、現代の基準でいけば「コンパクト」といってよさそうなサイズである。
「最近、ちょういいサイズの正統派セダンがない」とお嘆きの方にはぴったりなクルマになりそうだ。
このサイズ、調べてみると「先先代の3シリーズ」と同じなのだ。先先代とは「E90型」と呼ばれるモデルだ。2005-2012年がモデルライフだった3シリーズである。
E90型BMW3シリーズ
全長×全幅×全高:4525×1815×1425mm
ホイールベース:2760mm
ということで、エンジン横置きの新型2シリーズグランクーペの方がホイールベースが短いが、全体像としてはまさに「同じサイズ」なのだ!
日本でも大ヒットしたアルファロメオ156は、どんなサイズだったか?
アルファロメオ156TS
全長×全幅×全高:4430×1755×1415mm
ホイールベース:2595mm
だったのだ。じつは、2シリーズグランクーペより、さらに小さかったのだ。コンパクトでも魅力的なデザインでパッケージも秀逸。クルマがどんどんサイズアップしている現代、全長4500mm級で魅力的なセダンが増えていくのは歓迎すべきことである。