
中日井上一樹監督(54)が25日、名古屋市内の親会社でもある中日新聞本社で大島宇一郎オーナー(60=中日新聞社社長)への前半戦終了の報告を行った。前半戦は88試合40勝46敗2分け、借金6の4位。
報告後の会見での一問一答は以下の通り。
-オーナーとどんな話をして、どんな言葉を
「最近の近況報告として、戦力、それからこれからのドラゴンズのビジョンっていう話をしていた。例えば来年も球場に手を加えたりとかを考えてるというようなビジョンもありますんで、そういったことの話が主でした」
-バンテリンドームのホームランウイングに向けて
「例えばホームランのテラスができることによって、野球観が変わってくる部分もありますし。テラスを作ることによって、どういう野球になるのか、どういう野球をしなきゃいけないのかのビジョンっていうのは、ちょっと考えといけないなっていうところは、私の中でもオーナーも『考えなきゃいけないですね』っていう話です」
-前半戦を振り返って
「喜怒哀楽も含めていろいろなことがあった。ものすごくはしゃいでの勝利もあれば、がっくり肩を落とし、どうしようっていうふうに下を向いてしまうような自分もいましたし。選手に励まされていた自分もいた。そういう形の前半戦だったかなと思います。その中で、成績とすれば、今、借金6は抱えていますけども、まだまだこれから狙えるポジションにやっとしがみついてるっていう感じなので、もう食らいつくっていう形で」
-監督1年目のここまで
「故障者を何人か抱えてますけど、そこの穴を埋めるべく選手がまた出てきてくれた。その選手たちが、自分の想像以上に働いてくれるというか、活躍してくれるというも見せてくれましたし、全員野球で」
-後半戦浮上していくには
「まず、負けが込んでしまった時に負けを加速させない、スパッと止めてあげるっていうメリハリを持たせることかなと思います」
-オーナーからはこの前半戦の戦いぶりをどう評価
「バンテリンドームにファンの方がいっぱい詰めかけてくれている。で、そのファンの方が喜んでくれてるっていう声を聞いてるという中で『いい試合はしてくれてるけども、もったいない試合もあるよね』っていう、よかった部分と、もうちょっと頑張っていきましょうねっていうような激励の部分とっていう形の会話で終わったみたいな感じかな」
-Aクラスで行ってくれみたいなものは
「いや、露骨にそういう感じはなかったかな。でもね、クライマックスシリーズとかいう形のレベル、もちろん『独走してる阪神を食ったろうぜ』っていうような気持ちで他の5球団もやってるんですけども、その中でもやっぱり地味に、じゃあ自分らの今いる立ち位置の中で少しずつ上に上がっていかなきゃいけないと考えた時に、Aクラスに入ることが、頑張れば現実味を帯びているっていうところは、すごくオーナーも意識してくださってるので、『まずはそこに向けて頑張っていきましょうね』っていう話」
-後半戦のキーマン
「やっぱりオレの中でのキーマンはキャッチャーの石伊。やっぱり扇の要であるそのポジションに。ルーキーにも関わらずしっかり守れている。『ルーキーのくせにしっかりやってんじゃん』って評価はしてるんで。だから、ユウタが残りの試合ももうメインで、ほぼほぼずっと(マスクを)被っていてくれたなら、そんなに自分の中では大崩れすることはないなっていうふうに、それくらい信頼を今、あいつは僕の個人的にはそう思ってます」