FCA(フィアット・クライスラー・オートモビルズ)はこのほど、フィアットのコンパクトカー「500/500C」と「パンダ」に、マイルドハイブリッドパワートレインを搭載した「500/500Cハイブリッド」「パンダ・ハイブリッド」を設定したと発表した。欧州では2月から市場に導入される予定だ。
69psと92Nmを発揮する新しい1.0L直3ガソリンエンジンに12V電装システムを組み合わせる
搭載されるのは、69psと92Nmを発揮する最新の1.0L直列3気筒ガソリンエンジン「FireFly」に、12VのBSG(ベルト-インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)システムとリチウムイオンバッテリー、そして6速MTを組み合わせたマイルドハイブリッドパワートレイン。
搭載される回生ブレーキシステムによって得た電気エネルギーは11Ahのリチウムイオンバッテリーに蓄えられ、アイドリングストップ機構のエンジン再始動時や加速時に役立てられる。
このマイルドハイブリッド仕様車は、従来の1.2L直列4気筒エンジン搭載車より燃費性能を高めているほか、二酸化炭素排出量を最大で30%削減。欧州排出ガス規制の「ユーロ6Dファイナル」に準拠している。
BSGシステムの搭載は、アイドリングストップ再始動時の音や振動が抑えられ、高い静粛性や快適性を発揮する点にも寄与。なお、30km/h以下の車速ではエンジンからの駆動力が切断されるコースティング機能が働き、燃費向上に寄与する。
エクステリアでは、リヤに「HYBRID」のエンブレムを装着。発売初期モデルとして設定される「ローンチエディション」には、Bピラーにハイブリッドのイニシャル「H」をモチーフとしたロゴバッジがあしらわれるほか、リサイクルプラスチックから生成した材料を用いた「SEAQUEL(シークエル)」の生地をシートに採用。エココンシャスなハイブリッドパワートレインモデルにふさわしい素材が用いられている。