CAR MONO図鑑を担当するカーグッズライターの浜先秀彰が東京オートサロン2020の会場をくまなくチェックし、今年の“ドライブレコーダー”のトレンドを予測。
REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki) PHOTO●澤田和久(SAWADA Kazuhisa)
あおり運転対策に有効なモデルが続々と登場する
東京オートサロンに出展を行っていたブランドはhp、セルスター、データシステム、スフィアライトなど。ブースの内容から2020年のドライブレコーダー市場の方向性が見えてきた。
ドライブレコーダーを購入するきっかけとして今もっとも多いのが“あおり運転対策”。後方を撮影できる2カメラモデルや360°カメラモデルの人気がグングンと高まっており、店舗によってはドライブレコーダー販売の8割~9割を示すほど。2020年のドライブレコーダーラインアップはいわゆる「あおり運転対策モデル」一色となるだろう。各メーカーの出展内容を見ればわかりやすい。
hpでは昨年から2カメラの機種を増やしており、ラインアップの中心に据える。今夏の発売を目指している参考出品モデル(残念ながら撮影は不可)も2カメラで、本体もサブカメラも今までにない超小型という現在の日本市場には無いスタイルの製品だ。
レーダー探知機メーカーとして知られるセルスターだが、現在はドライブレコーダーがメイン商品となっている。近日発売予定(2~3月を予定)を3機種、参考出品(今春~夏の製品化を目指す)を2機種展示していたが、そのうち4機種は2カメラモデル、1機種は360°カメラモデルとなる。これからドライブレコーダーの購入をするのならば、ぜひチェックしておきたいメーカーといえる。
データシステムは待望の新製品をいよいよ今春リリース。一般的なモデルよりもワンランク上の高画質であるWQHD画質を備えた2カメラモデルの「DVR3200」と、業界トップの高精細映像を捉える4K画質を達成した1カメラモデルの「DVR3400」を揃えている。キレイな映像のドライブレコーダーが欲しいという人にデータシステムは見逃せない。
新進気鋭ブランドのスフィアライトは個性的なモデルが多い。「Sphere DR for REAR」はカーナビ用のバックカメラを組み合わせて使用できるリヤ専用ドライブレコーダー。記録映像の再生や各種の設定はナビ画面に表示できる。このほか手持ちのスマホをモニター代わりに使用できる「Sphere DR 16GBモデル」もある。