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先代BMW3シリーズ320d:1万km走って「F30型最終モデル」の実力は? 燃費は?


2018年12月下旬に、すでに新型G20型BMW3シリーズの登場が明らかになっていた状態であえて購入した先代F30型320d。ちょうど1年が経った。1年終了後の通信簿はいかに?

320i→320dの乗り換え

2019年12月27日の国立競技場横の風景

そしてこちらが2018年12月27日の同じ場所の風景。国立競技場は完成。来年はいよいよ東京五輪だ

 同じく先代F30前期型320iからいわゆる「最終モデル」になる320dに乗り換えたのが2018年12月下旬。2.0ℓ直4ガソリンターボ(N20型)から2.0ℓ直4DOHCディーゼルターボ(B47型)へとパワートレーンは変わったが、ベースとなるモデルはF30型のまま、という買い替えだった。

320dが搭載するB47型2.0ℓ直4DOHCディーゼルターボ

 1年間付き合ってきて、その「通信簿」をつけてみたいと思う。


 まずは、動力性能だ。


 B47D20A型直列4気筒DOHCディーゼルターボのスペックは


最高出力:190ps/4000rpm


最大トルク:400Nm/1750-2500rpm


 である。車重1550kgに対して充分な動力性能である。相変わらずZF8HP8速ATとの組み合わせは抜群で、どんなときも先回りしてくれるように最適なギヤ段数に変速し、期待通りの加速をしてくれる。2.0ℓのディーゼルで400Nmという最大トルクは、いまやさほど「強大な」数字ではないが、それでも充分以上である。


 ただし、ディーゼルはディーゼルらしい音・振動(NV)がある。けっして静かとは言えない。早朝深夜にエンジンをかけるのはちょっと気が引ける……ときもある。


 ちなみにちなみに現行320d xDriveが積むのは




B47D20B型直列4気筒DOHCディーゼルターボ


最高出力:190ps/4000rpm


最大トルク:400Nm/1750-2500rpm




 でパワースペックこそ同じだが、尿素SCRシステムを積むなど、環境性能を上げたほかいろいろ手が入っている。NVもずいぶん改善されていると聞いている。




 ハンドリングは? と言っても積極的にワインディングをハイペースで走ると言うシチュエーションはほぼないので、まずは高速道路で「真っ直ぐ走る」ことが重要。これはもちろん合格点だ。ステアリングホイールが「丸い」(D型ではない)のもいい。


 全車速対応のACCの出来もいい。このあたりは、モデル末期の最終型といえども、着実にアップデートされている気がする。

依然として縦置き用オートマチックトランスミッションのベンチマークは、このZF8HPである

使い勝手は? ジャストサイズが使いやすい

大きすぎないボディサイズが○

 使い勝手は、まずサイズがいい。


全長×全幅×全高:4645mm×1800mm×1440mm ホイールベース:2810mmというのは、いまどきのDセグセダンとしては大きすぎない。とにかく、個人的にはジャストサイズである。


 デザインについては、BMWの常として、新型が出た直後は旧型の方がカッコよく見えるが、しばらくすると「あれっやっぱり新型ってカッコいいかも」となる。3シリーズも同様で、いまやF30型はなんだかちょっと薄べったい感じがする……ときもある。

右のスイッチを押してしゃべると、思いの外いろいろなことができる

 新型G20型の3シリーズは、最近流行の「ハーイ、BMW!」と呼びかけると音声のやり取りでさまざまな設定や情報が得られるようになっているが、先代F30型の最終モデルでもかなりのことが音声でできる。


 ステアリングホイール右のスイッチ押して話すと、ナビの設定はもちろん、「ラジオをつけて」「明日の御殿場の天気を教えて」というようなお願いには的確に応えてくれる。


 ただし、「ちょっと寒いね」と言ってもエアコンの設定温度を変えてくれたりしないが、それでもまったく不便はない。最新のメルセデス・ベンツに乗って、「最近のメルセデスはさぁ」などというと、すかさずクルマが「ご用件はなんですか?」とうるさく言ってくるより、用事があるときにスイッチを押してしゃべる方がいいと思う。

 購入してからちょうど1年で9800kmほど走行した。320dの前に乗っていた320i(F30型)は年間約1万3000kmほど走っていたから、走行距離的にはさほどでもない。都内の通勤(往復30km弱)や移動が多く、往復400km以上のロングドライブは少なかった。


 そういう意味では燃費に厳しい走行だったと思う。


 これまでの総合燃費は


15.0km/ℓだった。


 カタログ燃費はJC08モード燃費で21.4km/ℓで達成率は70%だった。当然長距離ドライブが増えればトータルの燃費は上がる。高速道路を淡々と走るような場合は、モード燃費通りの20km/ℓ+アルファで走ってくれる。その一方で都内を這い回るようなシチュエーションでは12km/ℓくらいだろうか。


 DPFの再生については、注意していると気づくが(逆に注意していなと気付かない)数百km毎(300-500km?)という感じだろうか。

 ガソリンエンジンの320iの生涯燃費は同じ走り方(で少しロングドライブが多かった)で11.5km/ℓだった。




 もし320iで今年走ったとしたら、


ハイオク155円


軽油 125円


 で計算すると




320iなら


9800÷11.5×155=13万2086円


320dは


9800÷15.0×125=8万1666円


 となる。


 差額は5万420円


 だった。ディーゼルの良さは、燃料代がセーブできることだけではない。でも、毎回の燃料代がガソリンターボより4割安いのは、やっぱりいい。

BMW3シリーズについては、下記の記事に多くのオーナーの方のレポートを掲載している。ぜひご参照いただきたい。

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