CB系の縦型エンジンを搭載した「エイプ100」ベースの超個性派カスタム。フレームと一体化したガソリンタンクやアンダーカウルなどの外装類、存在感際立つPIAA製の小径ヘッドランプ、取り回しに工夫を凝らしたワイルドなマフラー、片持ち式スイングアーム、前後のセミファットタイヤなど、ミニバイクには見えない堂々たる風格に仕上がっている。

REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

※月刊モト・チャンプ誌(2012年2月号)より

凄すぎて、もはやエイプ100には見えません!

「バイクに興味のない、クルマ目当ての来場者にも興味を持ってもらうこと」をコンセプトに製作。

縦型エンジン搭載のスポーツ&レジャーモデル「エイプ100」を、美しいドラッグスタイルにアレンジ!

ベースマシンとなったエイプ100。詳しくは写真をクリック!

 写真は2011年に開催された『ヨコハマ ホットロッドカスタムショー』に出展し、ハーレーやビッグバイク、またクルマ目当ての来場者からも、「このバイク、超カッコいい!」「ベースマシンは何だ??」と注目を浴びて話題となった、伝説のエイプ100カスタム。



 スイングアームやホイールなどのメインパーツは、モンキーやゴリラの4MINI用アルミパーツの大御所「Gクラフト」が製作。車体周りや電装は、ズーマーカスタムで有名な「TOKYO PARTS」が担当。各パーツの構想・製作依頼・チョイスを始め、カスタム全体のプロデュースは、オーナー自身が手掛けたという気合い入りまくりの1台だ。



 フレームはエイプ100用がベース。ノーマルの面影が皆無なほど、ロー&ロングフォルムに仕上がっているが、ネックピース部からリアショックのアッパーマウント部までは、無加工のまま。ネック角もノーマルのままとしている。



 シートは四輪カスタムではおなじみの、ブリッド柄の表皮を採用。フレームと一体化させた、個性派形状のガソリンタンクは、鉄板を叩き出したワンオフ。ナンバーステー兼リアフェンダーは、Gクラフト製のアルミ削り出し(特注)。



 '50~'60年代のスポーツカーをイメージして製作されたアンダーカウルの前方には、巨大なグリルを設置。グリルは外枠を鉄パイプで作り、切断した鉄板をフィン形状に溶接してメッキ処理したもの。



 アンダーカウル本体は、オーナーの知人である職人が、鉄板を基に、板金加工で1から製作したもの。叩き出した時の鉄板の伸びや、実用上の強度を吟味し、1個のアンダーカウルに、数種類の鉄板を適材適所に使い分けているのがポイントだ。



 アンダーカウルに設置した3つのボルトに付いているゴールドのカラーは真鍮製のもの。アンダーカウル内には、バッテリーやハーネスを収納し、車体の美しさをキープ。存在感際立つ小径ヘッドランプはPIAA製を採用。ヘッドランプステーは、ステンレスパイプで製作し、徹底した磨き込みを実施している。

エキゾーストパイプ部に設置された「蛇腹加工」など、“ホットロッドカスタム”ならではの手法も導入。

 スイングアームは、Gクラフト製のシングルサイド型(片持ち式/ブラックアルマイト仕上げ/特注)を採用。スイングアームのメインパイプは40mm延長されており、メインパイプをストレート=直線部分を盛り込んだことで、車体全体を直線的に見せることに成功している。



 フロントフォークはキタコ製正立型をチョイス。Gクラフト製のアルミ削り出しキャリパーサポート(ブラックアルマイト仕上げ/ワンオフ)を駆使して、ブレンボ製4ポットキャリパーを装着している。



 前後ホイールは、Gクラフトのワイド型12インチアルミキャストタイプとし、タイヤはセミファットな130/70-12サイズをチョイス。



 車体からほとんど見えない電装系は、「TOKYO PARTS」が担当。テールランプはシート下、ウインカーは前後用をまとめて、左右のステップバーに埋め込み処理されている。



 マフラーはウィリーキッズ製のチタン(特注)。チタンリングを重ねて溶接された、カスタム度満点の「蛇腹エキパイ」は、実は中に1本パイプが貫通しており、排気効率を妨げることなく、それでいてドレスアップ性をキープ(ヒートガードの役割も期待できる)することに成功している。

片持ち式のスイングアームにディスクブレーキや12インチキャストホイールを組み合わせ。タイヤは130/70-12のワイドをチョイス。

Gクラフト製のアルミ削り出しキャリパーサポートとブレンボ製4ポットキャリパーを組み合わせたフロントディスクブレーキ周り。

●エイプ100カスタム 主要スペック



ベースエンジン:エイプ100

ベースフレーム:エイプ100

シリンダーヘッド:キタコ製

排気量:115cc

クラッチ:乾式(油圧)

キャブレター:ヨシムラTM-MJNΦ22

マフラー:ウィリーキッズ(チタン/ワンオフ)

フロントフォーク:キタコ

スイングアーム:Gクラフト(ワンオフ)

リアショック:オーリンズ

前後ディスクキャリパー:ブレンボ

前後ホイール:Gクラフト 12インチアルミキャスト(ワンオフ)

前後タイヤ:130/70-12

ガソリンタンク:ワンオフ(叩き出し)

アンダーカウル:ワンオフ(叩き出し)

シート:ワンオフ(ブリッド柄)

ヘッドランプ:PIAA

テールランプ:PIAA

リアフェンダー:Gクラフト(ワンオフ)

情報提供元:MotorFan
記事名:「 エイプ100を本気でいじるとこうなる! 片持ち式スイングアーム、チタン製蛇腹マフラーの本格派ドラッグスタイル