東京モーターショーの三菱ブースに出展されていた「SUPER HEIGHT K-WAGON CONCEPT(スーパーハイト軽ワゴンコンセプト)」。eKクロス顔を与えられたスーパーハイト系モデルで、これが次期eKスペースとして発売されると考えるのは極めて常識的な感覚だ。しかもこれ、2020年3月までに発売されるとアナウンスされているのだ!
次期三菱eKスペース(eKスペース カスタム)確定か!? そう考えてもおかしくない三菱「SUPER HEIGHT K-WAGON CONCEPT(スーパーハイト軽ワゴンコンセプト)」は、軽スーパーハイトワゴンの王者であるホンダN-BOX、ファミリー層に人気のダイハツ・タント、スズキ・スペーシア(とくにスペーシア ギア)のライバルを追撃するモデルとして、今年度内(2020年3月まで。3月が濃厚か?)に発売するとアナウンスされた。
現在、スーパーハイトワゴンのターボ/4WDモデルは、200万円級になっていて、N-BOXの最上級グレード(4WD)は200万円オーバーとなっている。良品廉価を謳うダイハツ・タントは187万円に抑えているものの、平均的なBセグメント級コンパクトカーよりも高い価格設定になっている。
この次期三菱eKスペース(eKスペース カスタム)は、アルミホイールやボディカラーなどを除くとほぼ市販モデルのようで、カスタムのターボ仕様もN-BOXと同等レベルの価格になっても不思議ではない。なお、次期eKスペース カスタムの車名は、eK X(クロス)のように、eKスペース X(クロス)になる可能性もある。
先に登場した三菱eKクロスの最上級グレードの4WDは160万円に迫る価格帯になっていて、次期eKスペース カスタムは同社の軽自動車で最も高い値付けをつける可能性が濃厚だ。そこにはもちろん、先進安全装備なども加わってのプライスタグになる。
東京モーターショーで関係者に聞くと、すでに登場している三菱eKワゴン/eK クロスの販売比率は、登場以来、後者の方が高くなっていて、おおよそ「4:6」くらいになっているそう。eKワゴンの方がブランド違いの日産デイズと競合しているのだろう。逆にeKクロスは、指名買いが多そう。
つまり、三菱が得意とするSUVテイストが付加された次期eKスペース カスタムは東京モーターショーで世界初公開する方がインパクト大と判断したとも想像できる。
外観は、同社のフロントデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」が目を惹く顔つきが力強く、垂直に通されたメッキバー、水平基調のフロントグリルの組み合わせは、スズキ・スペーシアギアと同じような力強さとアウトドアテイストが感じられる。
SUVらしさを強調するのは、ブラックのサイドシルガーニッシュとホイールアーチで、コンセプトカーらしいのは、ボディカラーと同じオリーブグリーンとホワイトと同じカラーコーディネイトとされているアルミホイールくらいだろう。また、同コンセプトカーには、塗装にゴールドフレークが含まれていて、近くで見るほど輝きを放っている。
スーパーハイトワゴンらしくルーミーなインテリアは、同社のデザイン担当者が三菱の軽カー史上、最も高い質感を与えたとしている。内装色はブラウン基調で、派手すぎないオレンジのアクセントカラーが随所に配されていて、シックで高級感のある空間になっている。合成皮革とダイヤキルティングが組み合わされたシートも上質な印象を見る者に与える。
次期eKスペース カスタムと思われる「スーパーハイト軽ワゴンコンセプト」が公開されたとなると、ノーマル仕様の次期eKスペースも気になるところだが、2020年3月までの発売までに、今回のように市販車に限りなく近いコンセプトカーが披露される可能性もあるかもしれない。そうなると、次のビッグイベントである2020年1月の東京オートサロンでの披露が期待されるのだ。