Euro NCAPはこのほど、日本にも導入が発表されたメルセデス・ベンツの新型「CLA」および新型「EQC」の衝突安全性試験を実施。いずれも最高評価の5つ星を獲得したことを発表した。
91%を獲得した新型CLAの「歩行者保護性能」の高さが光る
Euro NCAPの安全性試験で最高評価となる5つ星を獲得するには、「成人乗員保護性能」で80%以上、「子供乗員保護性能」で75%以上、「歩行者保護性能」で60%以上、「安全補助装置」で50%以上という4項目をすべてクリアしなければならない。
新型CLAの試験車両は日本導入予定のないグレード「CLA180クーペAMGライン」だったのだが、その結果は「成人乗員保護性能」で96%、「子供乗員保護性能」で91%、「歩行者保護性能」で91%、「安全補助装置」で75%という評価。すべての項目で基準を上回り、総合5つ星を獲得した。
とりわけ91%を獲得した「歩行者保護性能」の高さはクラストップレベルといっても過言ではなく、最近、同試験で発表された同クラスの結果を挙げると、メルセデス・ベンツBクラスで78%、トヨタ・カローラスポーツで86%、マツダ3で81%だった。
一方、日本市場ではメルセデス・ベンツ初の市販型EVである新型EQCの試験車両は「EQC400 4マチックAMGライン」だったのだが、その結果は「成人乗員保護性能」で96%、「子供乗員保護性能」で90%、「歩行者保護性能」で75%、「安全補助装置」で75%という評価。新型EQCもすべての項目で基準を上回り、総合5つ星を獲得した。
今回の衝突試験によって、新型「CLA」、新型「EQC」には高水準の衝突安全性が備わっていることが実証された。これらのモデルを購入候補に挙げているなら、購入を後押しする確かな要素になるだろう。