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ブガッティはこのほど、シロンをベースにしたスペシャルエディション「シロン・スーパースポーツ300+」を設定し、世界30台限定で発売すると発表。車両価格は350万ユーロ(約4億1500万円)で、2021年半ばにカスタマーに納車する予定だ。
W16クワッドターボは100hp上乗せとなる1600hpを発揮
シロン・スーパースポーツ300+は、本サイトでも既報のように、先ごろ490.484km/hという量産車最速記録を樹立したときに使用されたモデルがベースだ。車名に添えられる「300+」とは、ブガッティがこの記録に挑戦したときに掲げていた300マイル(482.8km/h)を超えたことを示す。
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搭載される8.0LW型16気筒クワッドターボエンジンの最高出力は、標準モデルのシロンに搭載されているものから100hp上乗せとなる1600hp(1577ps)を発揮する。
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ブラックをベースにジェットオレンジのストライプを施したカラーリングが目をひくボディには、車速420km/hでの巡航を確かなものにするため、空力性能の最適化が施されている。フロントではエアインレット付近で発生する乱流をボディサイドに逃すエアカーテンが追加されたほか、フロントホイールアーチにはエアアウトレットを設置して、ダインフォースを発生させつつドラッグを低減させる。
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リヤではオーバーハングが延ばされ「ロングテール」化を実施。これにより、空力ダウンは40%以上低減させることが可能だ。大型化されたリヤディフューザーや専用設計のウイウイングもこのモデルならではのディテールだ。
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この特別なシロンは世界30台限定で発売。価格は350万ユーロ(約4億1500万円)で、カスタマーへの最初のデリバリーは2021年半ばを予定している。
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