ビッグマイナーチェンジを受け、フルモデルチェンジに匹敵する大幅なアップデートを施された新型スカイライン。とはいえ世界でも強敵がひしめくプレミアムDセグメントだけに、魅力的な選択肢はスカイラインだけではない。ここではメルセデス・ベンツCクラス、BMW3シリーズ、そしてトヨタ・クラウンをライバルとして、ユーティリティやスペックを写真と数値で横比較してみたい。
※本稿は2019年8月発売の「新型スカイラインのすべて」に掲載されたものを転載したものです。
SKYLINE GT Type P
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BMW3シリーズほどではないが、足を投げ出すように座らせるスポーツカーのような設計だ。ただし、シートリフターの可動域はかなり大きく、幅広い体格に対応する。全車にサイサポートを含む運転席パワーシートを標準装備する。
3SERIES 330i M Sport
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シートリフターの可動域は大きいものの、基本的に低い位置に座らせて、足を投げ出すスポーツカーのような運転姿勢になる。後席も低い位置に潜り込むような印象だ。座面の後傾角があるため膝を抱えるような姿勢にはならない。
通常時の荷室容量は480ℓで、4対2対4の後席分割可倒は「SE」を除き標準装備。バンパー下のキック動作でトランクリッドを開けられるため、両手が塞がっている時に重宝する。
C-CLASS C200 AVANTGARDE
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前後別々に上下できるシートリフター、ランバーサポートなどにより快適な運転姿勢が取れる。後席は足元、頭上ともにやや狭く、身長171㎝の筆者がドラポジを決めた後ろの席には、膝前に20㎝強、頭上には4㎝弱の余裕が残る。
2018年のマイナーチェンジで荷室幅は拡幅されたが、全長が短いこともあり、通常時の荷室容量は435ℓ〜455ℓと小さめ。後席の4対2対4の分割可倒機構を全車に標準装備する。
CROWN 2.0 RS Advance
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前席は高めの着座位置もあって比較的楽な姿勢で乗降できる。シートハイトは前後別々に調整可能で、運転席にはランバーサポートも完備。後席は足元が広くてヒール段差も高め。前席下にはつま先が入る程度だが、居心地は良い。
大開口に加え、荷室幅は手前側が約1560 ㎜とワイド。1800㎜という全幅へのこだわりから、トランクステーは荷室外側に配されている。後席は前倒し(トランクスルー)できないが、ゴルフバッグが4個まで収まるのはさすが。