個性的なフロントフェイスにクーペのようなフォルムを与えられ、衝撃的なデビューを果たしてから9年が経過。2019年9月4日、日産ジュークが新型へと生まれ変わった。コンパクトSUV随一のスタイリッシュさに磨きがかけられたと同時にボディサイズは拡大されたというが、現行型と比べてどのように変わったのだろうか。
新型ジューク 全長:4210mm ホイールベース:2636mm
現行型ジューク 全長:4135mm ホイールベース:2530mm
全長は75mm、ホイールベースは106mmも拡大されたおかげで、現行型のウィークポイントであった手狭な室内空間が広がった。それでいながら、新型は23kgの軽量化を実現したとアナウンスされている。
後席のニースペースは58mm増したということで、ファミリーカーとしての実力は大きく向上したと言えるだろう。(なお、記事中の数値はヨーロッパ仕様のもの)
新型ジューク 全幅×全高:1800×1595mm
現行型ジューク 全幅×全高:1765×1565mm
全幅を35mm、全高を30mm拡大。なだらかに後方が下がっていくルーフデザインだが、後席乗員のためのヘッドルームは11mm拡大され、快適な空間となった。
新型ジューク 最小回転半径:5.5m
現行型ジューク 最小回転半径:5.35m
ボディサイズが拡大されたこともあり、新型の最小回転半径はプラス0.15m。とはいえ、その差はわずかなので、取り回し性に大きな違いは感じられないだろう。
また、用意されるホイールサイズは現行型が16~18インチであるのに対して、新型は16~19インチと充実。より迫力あるスタイリングに仕立てることも可能だ。
新型ジューク 荷室容量:422ℓ
現行型ジューク 荷室容量:354ℓ
ボディ拡大の恩恵を受けたのはラゲッジルームに関しても同様で、新型の最大幅は1072mm。現行型に対して容量は約20%拡大されており、後席を格納することによって1088ℓにまで広げることができる。
新型ジューク 室内
現行型ジューク 室内
バイクからインスパイアされたという現行型に比べれば、幾分落ち着いたデザインとなった新型ジュークの室内。ソフトパッドを用いることによって質感向上が図られており、1クラス上の印象をもたらしてくれる。
現行のガソリンエンジン車の場合、1.6ℓに5速MTまたはCVTという組み合わせだったパワートレインは、新型になって1.0ℓターボに6速MTまたは7速DCTという組み合わせに変更。スポーティかつエコな走りに寄与する。