カテゴリーやヒエラルキーといった既成概念にとらわれず、自由な発想で生み出されたクロスオーバーSUV、アウディQ2。ここでは、プレミアム・コンパクトSUVの代表格たるメルセデス・ベンツGLA、そして欧州ベストセラーのルノー・キャプチャーを迎え、サイズやユーティリティなどを写真と数値で横比較してみたい。
TEXT●工藤貴宏(KUDO Takahiro)
PHOTO●宮門秀行(MIYAKADO Hideyuki)
アウディQ2
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SUVとしては低めの前席着座位置だがGLAよりは高く、控えめながら見下ろし感もある「Sport」系にはスポーツシートを標準装備し、ホールド性が高まる。後席は足元こそ車体の小さなキャプチャーに肉薄されているが、肩まわりなどには余裕のあるパッケージングで、スペース重視のクルマ作りであることを感じさせる。
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通常時の荷室容量は405ℓ。今回比較したライバルに比べると“キャプチャー以上GLA未満”の広さだ。上下可変式の床面ボードを上段にすると、開口部から格納した後席までほぼフラットな床面となる。ライバル同様、後席格納は背もたれを前に倒すだけで行える。
メルセデス ベンツGLA
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着座位置の低いドライビングポジションはSUVであることをまったく感じさせない。電動調整機能の設定(上級グレードには標準採用)や本革シートの用意など装備の充実も特徴だ。後席も着座位置を低めとして頭上クリアランスを確保。狭くはないが開放感は控えめだ。
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上下に稼働する床面ボードの採用や後席格納時でも床面に段差が生じないなどQ2やキャプチャーと共通する部分も多い。一方、通常時の容量が421ℓとQ2よりもひとまわり大きく確保されていることや、背もたれ中央部分だけを貫通させられるなど利便性は一歩リード。
ルノー・キャプチャー
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ルノーの伝統である身体を柔らかく支えてくれるシートは健在。今回比較した3台の中では最も着座位置が高く、SUVらしい見晴らしを提供してくれる。車体サイズは一番小さいものの、意外にも足元や前後席間距離など後席スペースは最も広いパッケージングで居住性が高い。
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Q2を基準に考えると通常時の床の奥行は狭い。しかしシートスライドを組み込んでおり、必要とあれば後席が使える状態を保ったままさらに160㎜拡大できるのだから利便性は高い。床面は上下可動式のボードになっていて、上段にすると床下の深さは約190㎜。