starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【新連載】クルマに乗って「オイシイモノ」を食べに行こう! ①新型トヨタ新型RAV4


突然始まった新連載、アナログ派自動車評論家・瀬在仁志(ヒトシ君)が助手の75(ナコ)とともに、話題の新車に乗ってオイシイモノを食べに行くという食いしん坊企画。道中、感じたこと、気がついたことを言いたい放題しつつ、最終的にはオイシイモノにありつく、という企画。もしかしたら第一回が最終回になるかもしれませんが、とりあえず記念すべき第一回は、トヨタRAV4です。




講師:瀨在仁志(Hitoshi SEZAI) 助手:生江凪子(Naco NAMAE)






(取材前日)

助手75:あ、ヒトシ君に待ち合わせ場所伝えるの忘れてた。電話電話。あ~、ヒトシ君? ってことで、明日は田園調布まで迎えに来てちょうだいね。9時ね。

ヒトシ君:新規企画なのに連絡が前日って相変わらずガサツね、アナタ。はいはい了解。




 ヒトシ君に75が田園調布のお嬢様だったっけ? と思わせたかったわけでは決してなく、待ち合わせにちょうどいいのです。というわけで、当日朝9時。



来ました来ました! 時間ぴったり!





ヒトシ君:お迎えにあがりました、お嬢様。

助手75:ヒトシ君、おはよう。これが新型RAV4ね。なかなか田園調布の街に馴染むじゃない。RAV4といえば、キムタクがCMキャラクターだった初代が思い浮かぶわね。

ヒトシ君:アナタいったいいくつよ? 初代RAVデビューは1994年だよ、平成6年だよ。25年前だよ? そういえば、キムタクだったんだよね。「キムタクのクルマください」って買いに来たんでしょ、ディーラーに。あ、じゃあ、RAV4の名前の由来って知ってる?

助手75:フフフン。Recreational Active Vehicle 4Wheel Driveの略でしょ。昭和の記憶は結構鮮明よ。

ヒトシ君:平成だけどね……お、詳しいね。

助手75:(ちょっと得意げ)ところで今日の目的地! オイシイモノを求めてのドライブっていう連載なので、まずは餌をぶら下げましょ。

ヒトシ君:おっ! いいねぇ~。ラーメンの旅?

助手75:いや、ラーメンとは言っていないけど……。




 初回からこれでは連載がラーメンの旅になってしまう。焦る75、各回じゃんけんで勝ったほうがチョイスできるというシステムを無理やり提案。



ヒトシ君、会心の笑み!






「最初はグーーーッ!」と田園調布駅前で朝から大騒ぎする非常識なふたり。


 勝ったのはヒトシ君。クルマは環八から第三京浜へ。夏休み渋滞(事故渋滞)でクルマはノロノロ。



ヒトシ君:じゃあ、この渋滞を利用して新型RAV4のアウトラインをおさらいしておこうか。この新型はRAV4としては5代目で北米の発売は2018年11月。日本はこの春から久しぶりの国内発売となったね。RAV4、アメリカで大人気なんだよ。18年は47万台も売れてる。カムリやカローラより売れてるんだ。

助手75:ふむ。あ、今日の試乗車はアドベンチャーってグレードですね。

ヒトシ君:そう。2.0ℓ自然給気エンジンと新しいギヤ付きCVTを組み合わせて、これまたダイナミックトルクベクタリングっていう新しい4WDシステムを搭載しているグレードね。もっとも売れ筋なんじゃないかな。見た目もちょっと勇ましいし。

助手75:確かにちょっとイカツイかな。初代はあんなにキュートだったのに。女の子が乗るにはちょっと勇ましすぎるかも。でも彼氏や友だちが乗ってきたら、「アリ」ね。

ヒトシ君:そ、そうだよね……。




 クルマは渋滞箇所を抜け、第三京浜から首都高、そしてアクアラインへ。どうやら目的地は千葉らしい。



試乗中には好き勝手言いたい放題ですが、いたって真面目





助手75:結構静かでスムーズですね。

ヒトシ君:100km/h 巡航でエンジンは1400rpmくらい。エンジンはこうやって走るぶんにはまったく不足はないね。でもね(といってアクセルを踏み込む)、たとえば、高速で前車を追い越そうとしてアクセルを深く踏むと、エンジン回転がブーンと上がっちゃうんだ。CVTの悪癖は残ってる。もっとトルクがあれば、気持ちよく加速すると思うんだけど。

助手75:あれ、でもこれってギヤ付きのCVTって言ってませんでしたっけ?

ヒトシ君:うん。発進はギヤでやるからとてもダイレクトで気持ちいいんだ。でもその先はCVTだからね。踏み込むと、ね。

助手75:でも、普通の人は、あんまりアクセルをベタ踏みしないんじゃないですか?


(暗にヒトシ君は普通じゃないと言ったのだが、まったく反応せず)

ヒトシ君:どうだろうね。トルクが有り余るほどあればそうかもしれないけど、このアドベンチャーだったら、深く踏む機会はあると思うよ。ちょうど料金所だし前車がいないから、出たら停止からフル加速してみようか。







助手75:う、うーん……。なんだかあんまり速くない。エンジン音は結構速い感じなのに。車速はそれに追いついてない感じ。音だけ番長?

ヒトシ君:でしょ? フル加速だとギヤを使うのは最初のほんのちょっとであとは普通のCVTになっちゃう。もうちょっとエンジンにトルクがあれば……トランスミッションもステップATだったら……。

助手75:そうなんですよ。じつはこの2.0ℓNA+CVTは日本だけらしいんです。北米では2.5ℓNA+8速ATっていうのがスタンダードみたいですよ。




 ふたりを乗せたRAV4はアクアラインを渡り、千葉県へ。



ヒトシ君:腹減ったな。先にお昼ご飯食べようよ。旨いラーメンがあるんだ。すごく人気があって行列ができちゃうから、早くいこ。




 ラーメンになると俄然やる気を出すヒトシ君。



やってきました梅乃屋さん。列から離脱して自分だけラクをする75

向かった先は富津にある竹岡ラーメンの『梅乃屋』さん。




 到着した11時過ぎには店内は満席。すでに10名ほどの列ができている。気温はかなり高い。自称か弱い75は「並ぶの?」とげんなり。ヒトシ君は「とはいってもラーメンだからすぐに入れるよ!」と試乗中よりある意味元気。どんだけラーメン好き……。


 ほどなくして濃いお醤油の香りが漂う店内に案内される。ヒトシ君はチャーシュー麺、75は普通のラーメンをチョイスし、ヒトシ君のオススメに従い、薬味(きざみ生玉ねぎ)のトッピング。


 運ばれてきた拉麺は、なんともスープが真っ黒な、一瞬食べるのをたじろぐ見た目。でも一口食べると、辛塩っぱいスープ、シャクシャクとした歯触りの玉ねぎと麺の相性に箸が進みます。つい、トッピングの追加をしてしまうほどでした。玉ねぎ、サイコー!


 というわけで、ごちそうさま。さ、試乗試乗。

こちらがチャーシュー麺。ボリューム感がすごい……
とにかく黒いのよ……初体験におっかなびっくり






ヒトシ君:美味かったねぇ。満足満足。ってことで張り切って行こうか。新型RAV4は3つのAWDシステムがあるんだ。ひとつは、いわゆるオンデマンドの普通のAWD。もうひとつは、電動AWDで、RAV4の場合はハイブリッドのリヤにモーターを積んだものね。そして一番の注目はこのアドベンチャーが搭載するダイナミックトルクベクタリングなんだ。

助手75:なにがどうダイナミックでトルクベクタリングなんですか?

ヒトシ君:ポイントはふたつ。ひとつは、前後に設けたドッグクラッチを使ったディスコネクト機構でFF走行の時はプロペラシャフトの回転を完全に止められること。プロペラシャフトが常に連れ回るこれまでのAWDと比べて燃費に効くんだ。

助手75:ワンッ!

ヒトシ君:ん? ああ、ドッグクラッチだからね。ドッグクラッチのドッグはdog。犬の歯型に似ているからきてるんだよ。よく知ってるね。

助手75:ワンワン。

ヒトシ君:アナタ、眠気誤魔化してない? ちゃんと聞いてる? もうひとつはリヤ駆動輪の左右に設けた湿式多板カップリングで後輪左右のトルクを左100:右0から、左0:右100までコントロールできるんだ。これで積極的に曲がりやすくできるわけ。たとえば、左コーナーなら右後輪によりトルクを配分するわけだよ。わかる、75?

助手75:たしかにコーナーでの身のこなしは軽やか……かと思ったら……。

ヒトシ君:なんかやっぱり2.0ℓNAエンジンだとパワー不足だなぁ。これって車重何kgだっけ?

助手75:(車検証を見ながら)何kgだと思います?

ヒトシ君:うーん、1430kg!

助手75:ブブーッ。正解は1650kgです。

ヒトシ君:そうか、凝った4WDシステムを載せているから重いのかな。エンジンに対してちょっと車重がありすぎるよね。急な登りコーナーになったら、やっぱりアクセルを深く踏み込まないと登っていかない。トルクベクタリングするにも、パワー不足が顔を見せちゃうし、CVTの悪い面も同時に出てきちゃう。でも、RAV4のアドベンチャーは、そこそこのペースでアクセルを踏み細いシーンではとってもいいね。そもそも、RAV4が使うTNGAの横置き用プラットフォームのGA-Kプラットフォームのクルマはみんな出来がいいよ。よし、じゃあ75も運転してみるか。



この大きさで、ラクに運転できるのは、なかなかすごい





助手75:アイポイントが高いって気持ちがいいし、四隅がよく見えるのがいいですね。でも、やっぱりワタシが運転するにはちょっと大きいかも。車幅が結構ありますね。1865mmか。運転はしやすいですね。でも、やっぱり自分で持つことを考えると、初代の可愛さと遊び心のあるセクレタリーカータイプがいいかなぁ。ここまで大きいと、近場使いには向かない気がしちゃう。

ヒトシ君:リヤシートに座ってみたけど、四角いフォルムのおかげで、頭上回りのスペースが確保されているうえに、ガラスエリアも広くて開放的だね。前席との距離感も適度で結構落ち着ける。でもシート自体はあんこが足りないような感じで、お尻が沈んでしまうしホールド感がイマイチかなぁ。シートバックの角度は変えられるけれど、やっぱり腰がない。まぁ、これは価格なりでありますな。



次なる目的地を決めつつ、おさらいです





ヒトシ君:75、RAV4、どうだった?

助手75:乗り心地も悪くなかったし、車内は静かで快適。今日一番のヒットは、シートについていたシートベンチレーションね。この猛暑日には最高に効き目あり! 印象良かったです。でも、見た目はアドベンチャーなんだけど、走るとアドベンチャーって感じじゃなかったな。燃費はどうでした?

ヒトシ君:今日はいろいろ試したりあえてスポーツモードにしたりと燃費に厳しい走りをしたから9.8km/ℓだった。WTLCモードが15.2km/ℓだから、普通に走ったら走り方にもよるけど12km/ℓくらいなんじゃないかな。ハイブリッドの4WDの「ハイブリッドX」がWLTC燃費20.6km/ℓで345万600円。アドベンチャーとの価格差は31万3000円。

助手75:31万3000円か。




 と言って、おもむろに電卓を出して計算を始める75。おいおい、アナログ派の俺でもスマホで計算するのに電卓かよ、とドン引きのヒトシ君。



助手75:えーと、アドベンチャー、ハイブリッドともにWLTC燃費の8割が実燃費と仮定して、アドベンチャーが12.2km/ℓ、ハイブリッドが16.5km/ℓ。レギュラーガソリンが1ℓ=140円とすると、1km走るのに必要なガソリン代はアドベンチャーが11.5円、ハイブリッドが8.5円。ということは1km走るごとに3円、アドベンチャーの方がガソリン代がかかるってことね。ってことは、月1000km走る場合は年間で3万6000円、アドベンチャーの方がガソリン代がかかる。ってことは、31万3000円の価格差をガソリン代で取り戻すには8.7年かかる計算ね。そう考えると、このアドベンチャー、お勧めできるグレードですね。

ヒトシ君:そうだね。走りも悪くないし。でも、条件がある。

助手75:あんまり踏み込まなければね、でしょ?

ヒトシ君:そう。そうなんだ。アドベンチャーなのに……。

助手75:踏み込まないアドベンチャー。なんか不思議な感じ。ま、ワタシが好きなRAV4は、キムタクのRAV4、あの都会派でかわいいヤツね。冒険しなくていいから、キムタクのがいいなぁ。トヨタさん、あのサイズもラインナップに加えてくださ~い!




 ということで、第一回のドライブは無事終了。次回(があればですが)、お楽しみに~。



【本日のルート情報】


田園調布駅から環八を北上〜第三京浜入り口(から30分以上の事故渋滞を経て)〜港北ICから首都高(K7)〜アクアラインで千葉へ〜館山自動車道〜国道127号線




【本日のオイシイモノ情報】


竹岡ラーメン「梅乃屋」


〒299-1621 千葉県富津市竹岡410


0439-67-0920


10:00〜19:00(土日は〜18:00)


火・水曜日定休

SPECIFICASIONS


TOYOTA RAV4 Adventure




全長×全幅×全高:4610mm×1865mm×1690mm


ホイールベース:2690mm


車両重量:1630kg


サスペンション:


F|マクファーソンストラット式


R|ダブルウィッシュボーン式


駆動方式:フルタイムAWD




エンジン


形式:2.0ℓ直列4気筒DOHC


型式:M20A-FKS


排気量:1986ℓ


ボア×ストローク:80.5mm×97.6mm


圧縮比:13.0


最高出力:171ps(126kW)/4800rpm


最大トルク:207Nm/4800rpm


燃料タンク容量:55ℓ


燃料:レギュラー


トランスミッション:CVT


WLTCモード燃費:15.2km/ℓ


 市街地モード:11.5km/ℓ


 郊外モード:15.3km/ℓ


 高速道路モード:17.5km/ℓ




車両本体価格:313万7400円
apparel|tops +skirt:ENFOLD/shoes:new balance
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.