若い女性をメインターゲットに「誰でもやさしく乗れるエフォートレスなクルマ」として開発されたダイハツのベーシック軽、ミラトコット」。前回は郊外の一般道での試乗に限られたため、今回は首都高速道路と都内の市街地を中心に約200kmを走行し、その実力を改めて検証する。
PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
なお、このシンプルなデザインは、昨今の若い女性の好みだけを反映したものではない。基本設計を共用するミライースよりも車高と室内高を30mm上げることで、全高は1530mm、室内高は1270mmを確保。さらに各ピラーの角度を立て、前後バンパーやボンネット、ドアパネル、窓ガラスをスクエアな形状にしている。これは、運転に自信のない女性や高齢ドライバーの不安を払拭すべく、視界が広く車両感覚も掴みやすいよう配慮した結果でもあるのだ。
改めてミラトコットの運転席につくと、そうした工夫の数々を即座に実感できる。Aピラーが遠くにあり、かつトリムも丸みを帯びているため視界は広く、特に右前方の死角が少ない。水平基調のインパネも視覚上の圧迫感を和らげる形状とされているため、実寸法以上に広く感じられる。
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【Specifications】
<ダイハツ・ミラトコットG“SA3”(FF・CVT)>
全長×全幅×全高:3395×1475×1530mm ホイールベース:2455mm 車両重量:720kg エンジン形式:直列3気筒DOHC 排気量:658cc ボア×ストローク:63.0×70.4mm 圧縮比:11.3 最高出力:38kW(52ps)/6800rpm 最大トルク:60Nm(6.1kgm)/5200rpm JC08モード燃費:29.8km/L 車両価格:129万6000円