日独のメジャーブランドが顔を揃えたプラグインハイブリッドという新たなカテゴリー。ここではホンダクラリティPHEVを主役に、強力なライバルたちとユーティリティやスペックを写真や数値で横比較してみたい。
REPORT●小林秀雄(KOBAYASHI Hideo)(身長=173㎝)
※本稿は2018年7月発売の「ホンダ クラリティPHEVのすべて」に掲載されたものを転載したものです。車両の仕様や道路の状況など、現在とは異なっている場合がありますのでご了承ください。
ホンダ・クラリティPHEV EX
全高:1480mm
全長:4915mm
ホイールベース:2750mm
全幅:1875mm
ミラーtoミラー:2085mm
荷室開口高:700mm
PHEVならではの専用機能を備えたメーターやインターフェース、機能性も兼ね備えたハイデッキコンソールなどにより、いかにも先進的な雰囲気が漂う。凹凸で木目を表現したウッドパネルなど、トリムの上質感も際立つ。
本革とプライムスムースを採用した質感の高いシートを採用。運転席8ウェイ、助手席4ウェイの電動調整と前席シートヒーターを標準装備する。後席は膝前に約200㎜、頭上に約70㎜のゆとりを備える。
周辺にバッテリーやチャージャーを備えながら、512ℓの大容量を確保。後席には6対4分割可倒機構も備え、最大奥行きは約2000㎜となる。
トヨタ・プリウスPHV Aプレミアム
全高:1470mm
全長:4645mm
ホイールベース:2700mm
全幅:1760mm
ミラーtoミラー:2080mm
荷室開口高:650mm
ナビ機能も備える縦置きの11.6インチフルHDタッチディスプレイが目を引くダッシュボード。カラー液晶グラフィックメーターやリモート機能付きオートエアコンも備え、先進性は十分。予防安全装備のToyota Safety Sense Pも標準装備だ。
グレード別に本革シートとファブリックシートを設定。前席の快適温熱シートは全車に標準装備される。後席は2名掛けシートで、乗車定員は4名。ルーフの傾斜が強いため、後席頭上は少し狭い。
上げ底になった荷室は、幅と奥行きは十分広いが天地高は少し物足りない。後席は6対4分割可倒式で、最大奥行きは約1790㎜を確保する。
フォルクスワーゲン・パサートGTE ヴァリアント アドバンス
全高:1500mm
全長:4775mm
ホイールベース:2790mm
全幅:1830mm
ミラーtoミラー:2085mm
荷室開口高:610mm
直線を基調としたシンプルなデザインを採用。ナビを含む純正インフォテイメントは全車に備わるが、地図画面も表示可能な液晶デジタルメーターは「アドバンス」系にのみ標準装備される。渋滞時追従機能など、運転支援装備も充実。
「アドバンス」系には運転席のマッサージ機能も備えたナパレザーシートを装備。前席シートヒーターは全車に標準装備される。後席クリアランスは膝前が約230㎜、頭上が約80㎜とゆとりがある。
手前と奥とで幅が変わらないスクエアなフロアを採用。後席はセンタースルーにも対応する分割可倒式でワゴンの最大奥行きは約2000㎜。
三菱アウトラウンダーPHEV Sエディション
全高:1710mm
全長:4695mm
ホイールベース:2670mm
全幅:1800mm
ミラーtoミラー:2135mm
荷室開口高:700mm
SUVらしい力強さとPHEVに相応しい先進感を融合したインテリア。モーター出力をアナログ計器で視覚化したハイコントラストメーターとマルチディスプレイは全車に、7インチメモリーナビは一部グレードに標準装備される。
撮影車の「S EDITION」は専用本革シートを装備。前席シートヒーター、後席リクライニングは全車に標準装備される。後席のニースペースは約220㎜と広く、もちろん頭上のゆとりも申し分ない。
一部にAC100V電源を備えるなどユーティリティにも長けた荷室。後席は6対4分割ダブルフォールディングで最大奥行きは約1730㎜。