1979年に「乗りもの館(のりものや)」から発売された、モンキー50ベースの「モンキー・ダビッドソン」、通称モンダビ。ハーレーダビッドソン1200FLHをイメージした、“伝説の”モンキーカスタムを振り返ってみよう。
PHOTO●てつかたかし(TETUKA Takashi) ※yabeehoさんのモンダビ
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
これが伝説の元祖モンキー・ダビッドソン!
モンダビに関する40年前当時の記事をチェック!
モンキーのサイドカー(ニーラー)やリヤカー(?)で話題を呼んだ「乗りもの館」。4月に発売したモンキー路線第2弾は、思わず笑いを誘われてしまうようなモンキー・ダビッドソン。
いうまでもなく、あのハーレー・ダビッドソン1200FLHをモデルとして、モンキーをデコレートしたものなのだが、製作者がいかに真剣に取り組んだかは、作品を一見すればわかるほとに見事なデキバエ。
乗り心地そのものは、ほとんどノーマルと変わらないフィーリング。モンキー・ダビッドソンになったから、特別違った乗り味になるということはない。
あくまでも、ハーレーFLHのムードをミニバイクで楽しむ、といったところが主目的のようだ。
現在までの生産台数は約60台。このかわいらしいモンキー・ダビッドソンが、日本のどこかで60台近く走っていることを想像すると、ほほえましくなる。
ガンジカラメの今の日本のモト規制のなかで、うれしくもあり、し好や趣味といったものの変化を感じさせてくれるモトである。
(モト・ライダー 1979年10月臨時増刊より抜粋。一部修正)
高速道路も走破するモンキー・ダビッドソン
写真はモト・チャンプ 2008年9月号に掲載された「yabeeho」さんのモンキー50改。
「乗りもの館(のりものや)」から1979年に発売された外装パーツを装着。メッキ仕上げのバンパー類も、当時の外装キットのもの。
カウル&ボックス類は、ガソリンタンクと同色のツートンカラーに自家塗装。
30mmロング化されたフレーム、60mmロングスイングアーム、ノーマルベースのアンコ抜きシートを組み合わせ、違和感のないハーレーFLHフォルムを演出。
エンジンは138ccにボアアップ。同車は軽二輪登録済みのため、高速道路も走行可能だ。
同車はノーマルと同じ前後8インチながら、高速道路走行時のハンドルのブレを防ぐため、ステアリングダンパーも装着されている。
(モト・チャンプ 2008年9月号より抜粋。一部修正)
■エンジン:
138ccボアアップ
ミクニVM26φキャブレター
乗りもの館製マフラー
■フレーム、足周り
30mmロングフレーム
ノーマルフロントフォーク改(内部スプリング10%強化)
ビチューボ製280mmリヤショック
SP武川製60mmロングスイングアーム
前後8インチアルミホイール
前後DUROチューブレスタイヤ(3.50-8)
■外装系
120km/hスピードメーター
LEDテールランプ、ウインカー