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インカム否定派に「そろそろ使ってみようかな」と思わせる、「Cardo PACKTALK BOLD(パックトーク ボールド)」


バイクで走りながらも、会話ができたらいいな。ライダーならそう思うことがあると思います。「そろそろ休憩しましょう」「次の分岐は右へ」「ブラインドコーナーの先に障害物が」「虹が出たよ」といった具合に、複数台で走っているときに意思疎通ができれば、便利なだけでなく安全性にも寄与し、感動も何倍にも増幅するはずです。そんな願いを叶えてくれるのが「インカム」。すでに使っている人もいれば、サッパリわからない、興味なしという人もいることでしょう。しかし、技術進歩が急速におこなわれていて、関心を持ってみればとても面白いものです。




REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)、岡田商事

インカムを使うメリットとは……!?

 まず「インカム」のメリットですが、会話が普通にできるという点にあります。ヘルメットのシールドを上げて声を張り上げれば、インカムなど使わなくとも話しはできますが、インカムを仕込めばマイクが声を拾ってくれるので、大きな声を出す必要はもうありません。




 ただし女性とタンデムしているときに「風が気持ちいいね!」なんて大きな声で会話するのもオートバイの醍醐味だったりしますから、二人乗りで会話するためだけなら必ずしもインカムがあった方がいいとは言い切れないでしょう。



 グループで走っているときは「インカム」が威力を発揮します。「ガソリンスタンドに入って欲しい」「トイレ休憩をとりたい」など、走行中でも意志を伝えることができるのはとても便利です。




 そして便利さだけでなく、感情を共感できる楽しみがあります。「景色がいいね」「雨がツライね」「気持ちがいい」「渋滞、最悪だよ」などと、喜怒哀楽をその瞬間ごとに共有できるのは、バイクで一緒に走るのが何倍も楽しくなることでしょう。




 さらにスマートフォンと接続することで、電話の通話が可能となったり、音楽が聴けるといった機能があります。お気に入りの音楽を仲間とシェアするのも、ライディングをいっそう楽しいものとするはずです。



Cardo PACKTALK BOLD ……シングル ¥40,000、DUO ¥76,000

 前置きが長くなりましたが、大阪および東京のモーターサイクルショーで画期的なインカムを見つけました。カルドの「PACKTALK BOLD(パックトーク ボールド)」です。なにがスゴイのかと言うと、接続可能人数の多さと接続可能な距離。なんと最大通話人数15人で、最大通信距離は1.6km(1対1)と、遠く離れた相手と喋れてしまうから驚きです。




 これは第3世代へ進化した「DYNAMIC Mesh Communication(ダイナミックメッシュコミュニケーション)=DMC」の搭載によって実現し、8km圏内で接続を維持し、他社Bluetooth(ブルートゥース)ヘッドセットとの接続も容易くなっています。



 キモはなんといってもDMCです。従来のインカムはブルートゥースを用いており、“メッシュネットワーク”と呼ばれるDMCとの決定的な違いがいくつかあるので順を追って説明しましょう。




 まずブルートゥースでの従来の接続では、4人のライダーがいるとすると、A-B-C-Dと繋がり、途中で“C”が抜けてしまうと、Dとは接続を維持できなくなってしまうのです。というのも、AがDと話すときは、A→B→C→Dという構造となっていて、BやCを必ず経由するからです。



 メッシュネットワーク(DMC)の場合は全員が互いに繋がり合い、たとえ誰かが抜けようとも接続のグループが成立しなくなるなんてことはなく、もし10人のメンバーで7人と3人に分かれてしまったときも、それぞれで接続を維持します。




 また、いちど分散してしまったメンバーが再び合流しても、グループは元の接続に戻って、再設定などの必要はありません。メッシュネットワーク(DMC)によって、圧倒的に便利となっています。



スマホで簡単接続! もうつながるまでモタモタしない!!

 そしてインカムの接続設定は、これまでけっこう難儀でした。ペアリングに時間が掛かったり面倒だったり、他社製品ともつながるはずなのに、やってみるとダメだったり……。その点でもパックトーク ボールドは便利になっています。専用のCardo Connectアプリが用意され、スマートフォンを見ながら機器を接続でき、直感的に操作ができるのです。




 パワフルな40mmスピーカーで音質にもこだわり、音楽を聴いても満足。充電をしながら使用可能で、本体にFMラジオを内蔵。連続通話時間13時間と頼もしいのも魅力です。




 さぁ、インカム、そろそろ始めてみませんか。




青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。モトクロスレース活動や多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディア等で執筆中。バイク関連著書もある。

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