高級サルーンの代名詞的存在として、日本のみならず世界中で人気を集めるメルセデス・ベンツSクラス。同じドイツ勢として、ライバル最右翼に位置するBMW7シリーズは2019年1月にマイナーチェンジを実施し、その魅力に磨きをかけた。そんな両車のサイズを比較し、激しいライバル関係を紐解いていこう。
BMW7シリーズ 全長×全幅×全高:5250×1900×1485mm ホイールベース:3210mm
メルセデス・ベンツSクラス 全長×全幅×全高:5255×1900×1495mm ホイールベース:3165mm
ともにV8エンジンを搭載するロングボディモデルということで、メルセデス・ベンツSクラスはS560ロング、BMW7シリーズは750Liで比較。いずれも現行型での数値となる。
両車の3サイズによる違いは拮抗しており、互いが互いを知り尽くし、意識しているライバル関係にあることを感じさせる。ただし、ホイールベースは45mmも7シリーズの方が長くとられており、居住性の面で優位に立つ。
なお、標準ボディの全長&ホイールベースでは、メルセデス・ベンツSクラスが5125mm&3035mm、BMW7シリーズが5110mm&3070mmとなる。
BMW7シリーズ 全幅:1900mm トレッド:フロント1620/リヤ1620mm
メルセデス・ベンツSクラス 全幅:1900mm トレッド:フロント1625/リヤ1635mm
全幅は同じ数値(SクラスはオプションのAMGラインプラスを到着すると1915mm)。また、全高もそれほど変わらないので、周囲に及ぼす迫力感は同等。ただし、BMW7シリーズはマイナーチェンジによってグリルが大型化され、インパクトが増大した。
BMW7シリーズ 最小回転半径:6.0m
メルセデス・ベンツSクラス 最小回転半径:5.7m
最小回転半径は、メルセデス・ベンツSクラスが0.3m差で優秀な数値をマーク。標準ボディならさらに小回りが利く5.5mだ。
BMW7シリーズの場合、標準ボディでも5.8mとSクラスのロングボディよりも大きい数値になっている。
BMW7シリーズ 荷室容量:515ℓ
メルセデス・ベンツSクラス 荷室容量:530ℓ
荷室容量は、15ℓ差でメルセデス・ベンツSクラス優位。とはいえ、両車ともにゴルフバッグを人数分しっかりと積載できるだけのスペースは確保されている。
ちなみに、7シリーズのプラグインハイブリッドモデルである740eの場合、バッテリーなどを搭載する関係上、荷室容量は420ℓになってしまう。これはSクラスも同様で、S560eロングの荷室容量は395ℓだ。