スバルの前デザイン部長で現在は、首都大学東京で教鞭をとる難波治教授が、ジュネーブ・モーターショーを取材。デザインチェックと写真撮影をおこなった。第八弾は日産である。
COMMENT &PHOTO◎難波 治(NAMBA Osamu/首都大学東京教授) まとめ◎MotorFan.jp編集部
日産のコンセプトカーです。名前は……なんでしたっけ?
MF:IMQですよ、教授。パワートレーンは1.5ℓターボ+e-POWERですから、電気駆動のクロスオーバーです。サイズから考えると、次期ジューク? なのかもしれませんね。
ああ、IMQですね。エクステリアは、鋭いエッジの線で構成したスピード感のある、まぁコンパクトで未来感のあるSUVの習作なんだと思います。いろいろなモチーフを、きちんと行き先をはっきりとしてコントロールしているところの力は感じますが、モデルとしてどんな魅力を感じるかというと、なんとなく目的意識がわからなくて明日の日産を示すものなのかもよくわかりません。今回単発で出てきたっていうだけの感じだけにも見えますし……まぁ悪くはないのですが、それ以上にあんまり感じるところがない、というのが私の感想ですね。
MF:教授、そっけないですね。インテリアはいかがですか?
内装は相変わらず最近のコンセプトカー、ショーモデルのオープンマインドなリビングルームのようなクルマの提案という以上のものはないですね。しかも、センターコンソールから後ろまで一本通してしまって左右を完全に分割しています。これはプライベートな4シーターみたいにしようとしているのでしょうが、これもとくに新しい提案ではないと思います。
以上です。