2019年3月20日、ついに日本に上陸を果たした新型プジョー508。自国のメーカーが大きなシェアを占めている日本市場において、欧州メーカーが主役を張っている数少ないカテゴリーが、自動車の王道ともいえるDセグメントのセダンおよびステーションワゴンだ。ドイツ勢が優勢なのは言うまでもないが、最近ではボルボやアルファロメオも存在感を示している。そんな激戦区に満を持して投入された新型508。まずは先代モデルからどう変わったのか、ボディサイズを見ていこう。なお、当ページでは便宜上、全長、全幅、全高のみ日本仕様の数値を、残りは欧州カタログデータを用いていることをご了承いただきたい。
先代508 全長:4830mm 全幅:1855mm 全高:1455mm ホイールベース:2817mm
新型508 全長:4750mm 全幅:1860mm 全高:1420mm ホイールベース:2793mm
全長とホイールベースがかなりダウンサイジングされた
全長
先代:4830mm
新型:4750mm(−80mm)
全幅
先代:1855mm
新型:1860mm(+5mm)
全高
先代:1455mm
新型:1420mm(−35mm)
ホイールベース
先代:2817mm
新型:2793mm(−24mm)
フロントオーバーハング
先代:985mm
新型:948mm(−37mm)
リヤオーバーハング
先代:990mm
新型:1009mm(+19mm)
ミラーtoミラー
先代:2068mm
新型:2079mm(+11mm)
最小回転半径が0.4mも短縮!
上記の通り、全幅はほぼ変わらず、全長が大幅に短縮されたことがわかる。路上駐車が許容されているヨーロッパでは、全長が短いことは大きなアドバンテージになる。ホイールベースも僅かに短縮され、そしておそらく前輪の切れかくも増えたのであろう。最小回転半径は先代比で0.4mも短縮され、5.5mとなった。
ここ半世紀ほどに渡って自動車は常にサイズの拡大を繰り返してきたが、そんな流れに歯止めが掛かりつつあるのは、もちろん日本人である我々にとっても喜ばしい限りだ。大きく向上した取り回し性能を日本の路上で体感できる日ももうすぐだ。