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豊田章男社長も太鼓判! トヨタ・センチュリーGRMNの走りとは?【東京オートサロン2019】


1月11~13日に千葉県の幕張メッセで開催された「東京オートサロン2019」のトヨタガズーレーシングブースには、昨年11月の「トヨタガズーレーシングフェスティバル2018」や新春の「箱根駅伝」に姿を見せ大きな話題となった新型センチュリー「GRMN」の新バージョン、「神威(かむい)エターナルブラック」に身をまとったモデルが出品された。そのチューニングメニューの詳細を、生みの親であるトヨタガズーレーシングカンパニーGR統括部 統括・ブランドマネジメント室 戦略グループの渡邊篤主査に聞いた。




PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)

トヨタ・センチュリーGRMNのリヤビュー

ハニカム形状の専用フロントグリル
カーボン製のトランクスポイラー


--ショーファードリブンカーのセンチュリーが非常にスポーティな装いに一変していますが、具体的な変更点は?




渡邊 GR共通の赤いストライプを入れたロアスカートを前後左右に装着したほか、トランクにカーボン製のリップスポイラーを追加し、低重心感を演出しました。ハニカム形状のフロントグリルも、アルミ削り出しのうえアルマイト仕上げをした専用品です。

リヤ19インチタイヤ&ホイール。タイヤサイズはフロントと同じ245/45R19
白の対向ピストンキャリパーとともにスポーティな装いとなったフロント19インチタイヤ&ホイール


--足元も随分雰囲気が変わっていますね。




渡邊 タイヤサイズを225/55R18から245/45R19にサイズアップし、ホイールもBBS製の「RZ001」に変更しています。また、GRストライプ入りの白に塗装したブレーキキャリパーを採用しました。




--この車両にはスタッドレスタイヤが装着されていますが…。




渡邊 この黒いボディカラーの車両は、2台製作されたセンチュリーGRMNのうち、箱根駅伝で選手と一緒に走った白の車両とは別のもう1台です。普段は役員の送迎用車として使われておりますので、ナンバーを取得しているのはもちろん、雪に備えて横浜ゴムのアイスガード6を装着しています。




--夏用タイヤの銘柄も決まっているのでしょうか?




渡邊 サマータイヤは同じ横浜ゴムのアドバンスポーツV105となっております。




--サスペンションの変更点は?




渡邊 エアサスペンションのバネ定数をアップして安定性を向上させたほか、ダンパーのバルブ構成を変更して、微低速域でもしなやかに動くようセッティングしました。さらにホイールハブの精度を高めることで、よりダイレクトなハンドリングにしています。

トヨタ・センチュリーの2UR-FSE型5.0L V8エンジン+THS2

--パワートレインもチューニングされているのでしょうか?




渡邊 あくまで「必要かつ充分なパフォーマンス」ということで、絶対的なパワー・トルクは変わりません。ただし、パワートレインの動きを抑えるため、エンジンマウントの硬度をアップしました。




--走りも相当スポーティになっているようですが、乗り心地は…?




渡邊 あくまで基本は「後席が快適に過ごせること」ですのでそこはキープしつつ、「モリゾウ」こと社長の豊田(章男さん)が運転しても楽しめるよう、当社のマスタードライバーがセッティングを担当しました。




--その豊田社長の評価はいかがでしたか?




渡邊 はい、「後席は快適で運転しても楽しい」と、大変気に入っています。




--インテリアにも手が入れられているのでしょうか?




渡邊 いえ、プッシュスタートスイッチをGRのものに変更した以外はノーマルのままですね。なお、白のボディカラーの車両は本革、この黒の車両はウールファブリック内装となっております。

トヨタ・センチュリーGRMN

--このセンチュリーGRMN、市販化の予定は?




渡邊 改造申請して認可を取得しておりますので、販売することは可能なのですが、今の所その計画はありません。ですがGRは、これまでの殻を破って新しいことにチャレンジするのが使命ですので、いつの日か実現したいですね。




--その日を心待ちにしています。ありがとうございました!

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