東京オートサロン2019の初日、1月11日に開催された「TOKYO AUTO SALON AUCTION with BH Auction」。マニア垂涎の名車50台がオークションにかけられ、17台が落札された。落札されたクルマの詳細や落札価格はさまざまなメディアで報じられているが、落札されなかったクルマの中にどうしても気になる1台があるのだ。(文:ゴリ奥野)
「TOKYO AUTO SALON AUCTION with BH Auction」の出展車両のなかで、どうしても気になって仕方がないクルマがこれだ。
Lot.020
1993 Nikko Kyoseki Skyline GT-R
GP-1 Plus (BNR32-GROUP A)
人気を集めたレースカテゴリー、グループA最後の年(1993年)を戦ったスカイラインGT-R。クルマ好きなら知らない人はいないR32だ。
リザルトをひも解くと・・・1993年に55号車としてエントリー。
ドライバーは鈴木 利男/飯田章組だ。
第6戦筑波ラウンドで優勝するなど年間を通じて上位を走り、ドライバーズランキングでは、カルソニックスカイラインの星野一義選手、影山正彦選手について3位(鈴木利男)と4位(飯田章)でシーズンを終えている。
当時はもちろん、現在でもR32の人気は高く、第2世代GT-R(R32、R33、R34)の中でも別格の存在と言われているが、その理由のひとつがグループAでの活躍だった。
グループAに出れば連戦連勝。ライバルたちはみな、敗れ去っていった。
そんなR32がオークションに出品されると聞いて、欲しいと思った人も多いと思うが、オーション結果は「商談中」。これはオークションとしては成立しなかったが、購入希望者との商談は続いていますよという意味だ。
近年、程度の良いスカイラインGT-Rが高値で取引される事例が数多く見受けられるが、いきなりグループAマシンを手に入れてしまうという選択肢も大いにあり。先立つものが必要なのは重々承知だが、実際に自分でステアリングを握ってみたいと淡い夢を抱くのは筆者だけではないだろう。