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超軽量ボディは乾燥重量たったの1332kg! 最新スーパーシリーズとなるマクラーレン720Sスパイダーが登場


つい先日、F1ロードカー以来の3シーターハイパーカーとなるスピードテールをリリースしたばかりのマクラーレン。その勢いは止まらず、スーパーシリーズの最新作、720Sスパイダーのアジアパシフィックプレミアが東京で開催された。これはトラック25と呼ばれるマクラーレンの中期経営計画のもと、12億ポンド(約1700億円)の開発資金から登場した新作第2弾である。

 開閉するルーフはスポーツシリーズの570Sスパイダーと同様のリトラクタブル・ハードトップが採用され、ルーフの開閉時間はわずか11秒を謳う。これは570Sスパイダーよりも4秒、スーパーシリーズの先代スパイダーにあたる650Sスパイダーより6秒も早い。さらに軽量なカーボンファイバー製ルーフに、強化された電動モーターが組み合わされたことにより、走行中も50km/h以下で開閉可能だという。570Sスパイダーで40km/h以下、650Sスパイダーでは30km/h以下だったから、こちらも大幅に向上した。


 


 ルーフガラスは古くはフェラーリ・カリフォルニアにも採用されたエレクトロクロミック式で、半透明から透明まで透過率を電気的にすばやく変化させられる。なお後方視界に大きく影響するフライングバットレスはガラス製で、スーパースポーツカーのスパイダーでありながら、高い視認性も実現している。なお、特徴的なディヘドラル・ドアは当然ルーフ部分がなくなったことで、シンプルに斜めに跳ね上がる形状になった。

 この720Sスパイダーでは、新たにカーボン・ファイバーモノコックとなるモノケージⅡ-Sが採用された。これは720Sクーペで採用されたモノケージⅡを改良したもので、当然上部中央のスパイン(脊椎)は取り除かれている。そして570Sスパイダーと同様に高剛性モノコックによって補強することなく、スパイダー化ができたという。


 横転時の安全性を強化するため、固定式のカーボンファイバー製ROPS(ロールオーバー・プロテクション・ストラクチャー)がモノケージⅡ-Sのリア部分に組み込まれている。なお、もともと高い強度と剛性を誇るモノケージⅡをベースとすることもあり、Aピラーはクーペと同じものが採用された。

 720Sクーペと較べて720Sスパイダーは、わずか49kg、約4%の重量増に抑えたが、これはルーフの電動開閉機構が大部分を占めるようだ。乾燥重量1332kgは同カテゴリーの競合の中で最軽量を謳うが、徹底した軽量化は当然動力性能の向上にも直結し、0→100km/h加速は720Sクーペと同等の2.9秒を誇る。さらに0→200km/h加速の7.9秒はクーペにわずか0.1秒遅れるのみである。なお最高速はクーペと同等の341km/h。さすがにルーフを開けた状態の最高速は325km/hだが、絶対的な速度が驚異的なレベルなのは言うまでもない。

 マクラーレンのスパイダーは意外と実用性に優れるのだが、この720Sスパイダーもルーフを閉めた状態でトノカバーの下に容量58ℓの小物を置くスペースができる。ちなみにトノカバーは650Sスパイダーより25mm低く設計されており、後方視界は距離にして7.5m拡大したという。納車開始は2019年3月を予定しており、日本市場における車両本体価格は3788万8000円という。

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