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CES19/シェフラー:バイオハイブリッドという新しい交通手段


シェフラーがユニークな都市型モビリティを提案している。CESの会場から実車の情報をお届けする。

バイオハイブリッド(ワールドプレミア)

商用版。全長が2595mmと、乗用版より長い。重量は同等。

 シェフラーグループに属するSchaeffler Bio-Hybrid GmbHは、生産に間近のバイオハイブリッドのふたつのバージョンを発表した。四輪構造であることから、運転の安定性は万全。屋根および風防を備えることから天候に左右されず、それゆえ一年中使用するのに適している。通常の自転車とほぼ同等の全幅で、自転車道でもゼロエミッションで運転できる(アメリカ国内での走行条件)。モーターは、歩行者のように最高25km/hでライダーをアシストする仕組み。後進機能も備えている(モーター走行)。2020年に商用と乗用のバージョンで市場に投入される見込み。




 要するにアシスト式自転車じゃないのと思われるかもしれない。たしかにそのとおりなのだが、究極の軽薄短小式モビリティとなれば正解のひとつかもしれない。四輪であることが何よりの特長で、これによりだれもが等しく(ある程度の体力は必要とされるが)自転車に乗れない人でも都市型交通手段として使うことができる。


 乗車姿勢は自転車というよりリカンベントというべきか。駆動にベルトを用いていることから衣服への油の付着や異音、メンテナンスフリー化などが期待できそう。




連続定格出力:250W


バッテリ電圧:48V


バッテリ容量:1.2kWh


リムサイズ:24インチ


アプリケーション連携:スマートフォン/スマートウォッチ


コネクティビティ:Wi-Fi/4G/Bluetooth/GPS

シェフラームーバー

シェフラーブースにおけるデモ走行。乗車するのはニコ・ロズベルク氏。

 サステナブルで、フレキシブルで、コネクテッドな交通機関とシェフラーは訴求する。四輪すべてがeCornerと称するインホイールモーター式モジュールで仕立てられていて、それがボディ(というより車台か)の四隅に備わっている構造。コクピットからは当然バイワイヤで操作され、それぞれの舵角はプラスマイナス45度、停車時には90度ステアが可能。


 というわけで車両全長ちょうどのパーキングスペースから真横にズリズリと移動し、前後ステアを異相で保持してその場で回転する芸当を見せる。用途によって上に被せるボディを異ならせ、乗用だったり商用だったりとフレキシブルな用い方が可能だ。

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