このNinja ZX-6Rはまさに「レーサーレプリカ」系のモデルだ。単なるスーパースポーツの枠におさまることなく、そのパフォーマンスとキャラクターはある種頂点を究める勢いがある。実際その乗り味はとてもエキサイティングなのだ。
REPORT⚫️近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO⚫️山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
カワサキ Ninja ZX-6R・・・・・・1,328,400円〜
Ninja ZX-6Rに跨がるといつもとは前方の景色が違っている。前が見えないのである。のっけから誤解を招く書き出しをしてしまったが、前傾姿勢がきついバイクに乗るのは久しぶりの事。頭を一生懸命持ち上げても、フルフェイスヘルメットの窓枠上辺が邪魔して直前上空の視界がケラレてしまうのだ。正直言ってこの感覚は懐かしい。その昔レースに出ていた頃は、前屈(伏せ)姿勢でも前が見えるように特注のヘルメットを使っていた事など、かつての記憶が蘇って来た。
コイツは生半可な気持ちで楽しめるバイクではない。人に例えるならアスリートそのもの、走る、止まる、曲がるの3要素に最高レベルのポテンシャルを追求して作られた。過激なレプリカ系と形容するに相応しい、至高のスーパースポーツバイクなのである。
少し高めにセットされたシート位置にバックステップ。低く身構える事ができるセパレートハンドル。そして下半身から上体の胸に至るまでマシンと一体化できる絶妙なライディングポジションの全てはスポーツライディングを楽しむためにデザインされている。
心身ともに引き締まる思いで走らせると、気分が高揚する
足つきチェック(ライダー身長170cm)
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ディテール解説
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