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ブランドや車種の個性が表れるのは、デザインやメカニズムだけとは限らない。例えば、収納スペースもそのひとつ。ユーザーが少しでも使いやすいように創意工夫が凝らされている。そのこだわりをチェックしてみた。
イギリスの高級車の頂点といえば「ロールス・ロイス」、ドイツなら「メルセデス-マイバッハ」と先進国は自国のVIPが乗るクルマを自前で用意できる。もちろん、日本にもある。それが「センチュリー」だ。1967年に初代モデルが登場し、1997年に2代目が登場。そして21年ぶりにフルモデルチェンジを迎えたのが、現行型となる3代目だ。平安時代の屏障具に用いられた面処理技法「几帳面」や七宝文様のグリル、江戸彫金の流れを汲む匠が手掛けた鳳凰エンブレムなど随所に日本の歴史が感じられる。パワートレーンはV8+モーターのハイブリッドのみ。
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すべては後席に座るVIPのために
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もちろん室内も日本らしい奥ゆかしさに溢れている。乗員を包み込むように深く沈む後席の周りにはVIPを退屈させないための機能が満載。ドライバーの周りにも必要十分な収納スペースが用意されているのだが、後席のVIPに不快感を抱かせないように、極力目立たないような配置と操作性をつくり込んでいるという。
①眼鏡やサングラスを入れるのに最適な、オーバーヘッドコンソール内の収納ボックス。運転中もサッと手が届く。
②サンバイザーのカードホルダーはスリット式。トヨタの上級車では定番の形状で、シンプルな見た目が特徴だ。
③保湿系の大型ボックスティッシュも収まるグローブボックス。オープナーはプッシュボタン式で施錠も可能。
④シフトレバーの脇に2本分のドリンクホルダーを配置。アジャスター付きで細缶もしっかりホールドする。
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⑤センターコンソールボックスのリッドは横開きで、左右どちらからも開けられる両開き式。内部には脱着式のリッドがあり、それを外すと現れる下段は深く、500mℓペットボトルも置ける大容量だ。USB端子なども装備。
⑥一般的なボトルホルダーを備えることが多い前席ドアポケットだが、小物入れに特化している。
⑦インパネ右端に配置されたETC車載機のリッドは、裏側がカードホルダーになっているのが便利だ。
⑧後席センターコンソールの最前部にドリンクホルダーを用意。姿勢を変えずに手を伸ばすだけで手が届く。
⑨前席センターコンソールボックスは後部にもスライド式の小物入れが用意されている。後席に座る人のための収納だ。
⑩後席センターコンソールボックスは、ボックスティッシュを入れたままUSBでスマホを充電できるよう設計。
⑪シートバックポケットは樹脂のボードを組み合わせたフリップ式。物を入れっぱなし、という考えではない。
⑫リヤシート背もたれ中央部に、センターコンソールを倒した際に見れるのがマガジンラック。他車では見かけない、珍しい収納だ。
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