東芝エネルギーシステムズは、クラレから、IoTを活用して同社の自家発電所を最適に運用するための検討業務を受注した。12月までに検討を進め、自家発電所全体の運用効率化を目指す。
クラレの自家発電所では、複数台の発電設備が稼働しており、クラレ事業所内へ電気と蒸気を供給している。今回受注した業務は、気象変動や電気・蒸気の需要予測から、各機器の運転制約を明確化した上で、発電所全体として最適な運転を検討するためのデータ分析を実施するもの。発電設備メーカーとしての強みを活かし、機器の性能評価を実施するとともに、事業所の製造設備に使われる蒸気の圧力予測モデルを構築し最適な出力指令値を算出する。
東芝エネルギーシステムズは、火力発電所の建設や機器供給・メンテナンス等で培ってきたノウハウを活用し、発電所向けに課題解決のための「発電プラント向けIoTソリューション」を提供している。今回、これらの取り組みやデータ解析に関する技術力が評価され、受注に至った。