ブランドや車種の個性が表れるのは、デザインやメカニズムだけとは限らない。例えば、収納スペースもそのひとつ。ユーザーが少しでも使いやすいように創意工夫が凝らされている。そのこだわりをチェックしてみた。
軽自動車ながら卓越した悪路走破性を誇る「ジムニー」をベースに、エンジンの排気量をアップしたのが「ジムニーシエラ」だ。今年登場した新型では1.5L直4(102ps/13.3kgm)を搭載。樹脂製のオーバーフェンダーとサイドアンダーガーニッシュも備え、立体的な造形が強調されている。新開発のラダーフレーム構造や、3リンクリジッドアクスル式サスペンション、機械式副変速機付き4WDなど、悪路走破に関するメカニズムは全車に標準装備される。なお、トランスミッションはCVTと6速MTを設定。
時代のニーズに合わせたアップデート
普通車であるが、「ジムニーシエラ」の最大定員は4名となる。後席ドアはなく、後席乗員の空間も狭い。その分、前席の装備は充実。乗員を囲むように収納スペースが配置されており、直観的に使える。特にセンターコンソール下にはスマートフォンを置くのに丁度いい収納が設けられている点に20年越しのアップデートの形跡が感じられる。