コンパクトなボディながら最大で7人が乗れる効率的な室内空間をはじめ、ハイブリッドや先進安全装備など、暮らしに役立つ機能がまとめて欲しいなら「ホンダ・フリード」と「トヨタ・シエンタ」の双璧は無視できない。販売台数ランキング(18年1月~6月、自販連調べ)でトップ10に入るほど売れ筋の2台を比較して、その違いを浮き彫りにしていこう。
「ちょうどいい」のフレーズでお馴染みのホンダ・フリード。16年9月に8年ぶりのフルモデルチェンジが行なわれた現行モデルでは、手頃なサイズ感はそのままに、1~3列目のヒップポイント間距離を90mmアップさせるなど室内の開放感に磨きが掛けられた。パワートレーンはガソリンのほか、1.5Lのハイブリッドも用意。レジャーユースに特化したフリード+(5人乗り)もラインナップする。
対するトヨタ・シエンタは、03年に初代モデルが登場。途中、販売を終了したものの、15年に復活を遂げた。緻密に計算された室内空間もさることながら、オシャレなスニーカーのようなルックスも人気の理由のひとつだ。パワートレーンはガソリンとハイブリッドの2種類。18年9月のマイナーチェンジでは、外観をよりスポーティにしたほか、フリード+のようにレジャーユースを追求した5人乗り仕様の「FUNBASE」を新たに設定した。
まずは、全体のサイズ比較から。
フリードハイブリッドG ホンダセンシング 全長×全幅×全高:4265×1695×1710mm ホイールベース:2740mm ミラーtoミラー:2000mm
フリードハイブリッドG ホンダセンシング
全長×全幅×全高:4265×1695×1710mm
ホイールベース:2740mm
車重:1430kg
エンジン:直列4気筒DOHC
最高出力:110ps(81kW)/6000rpm
最大トルク:134Nm(13.7kgm)/5000rpm
トランスミッション:7速DCT
駆動方式:FF
最小回転半径:5.2m
JC08モード燃費:26.6km/ℓ
車両本体価格:239万7600円
シエンタハイブリッドG 全長×全幅×全高:4235×1695×1675mm ホイールベース:2750mm ミラーtoミラー:2040mm
シエンタハイブリッドG
全長×全幅×全高:4235×1695×1675mm
ホイールベース:2750mm
車重:1380kg
エンジン:直列4気筒DOHC
最高出力:74ps(54kW)/4800rpm
最大トルク:111Nm(11.3kgm)/3600-4400rpm
トランスミッション:電気式無段階変速機
駆動方式:FF
最小回転半径:5.2m
JC08モード燃費:27.2km/ℓ
車両本体価格:232万9855円
ラゲッジスペース比較の前に、インパネと前席・後席も比べてみよう。
フリードハイブリッドG ホンダセンシング 室内長×室内幅×室内高:3045×1455×1275mm
シエンタハイブリッドG 室内長×室内幅×室内高:2535×1470×1280mm
フリードハイブリッドG ホンダセンシング
3列目シートの格納方式は引き続き左右跳ね上げ式を採用。跳ね上げたシートの間には約640mmの間隔が開き、丈のある荷物なども積み込むことができる。2列目ベンチシートは座面を前方にタンブルアップできるので、キャプテンシートよりも最大奥行きを稼ぐことができる。
シエンタハイブリッドG
3列目シートの格納方法は、2列目シート下に収まるダイブダウン方式を採用。格納後はすっきりとしたフラットフロアを実現する。2列目には6人乗りと7人乗りで共通の5対5分割タンブル機構を採用。このサイズで、1.8mを超える最大奥行きを確保できるのは素晴らしい。