ヴァレオとWABCOは20日、商用車向けのアクティブセーフティ最新技術の製品化に関して基本合意書(MoU)を締結したことを発表した。これらの技術は市街地での歩行者と自転車の安全性向上と自動運転機能に貢献することを目指している。この合意により、ヴァレオとWABCOは商用車市場における先進運転支援システム(ADAS)と自動運転(AD)について、主導的な役割を果たしていけるようになるだろう。
ヴァレオは検知システム、特にレーダーとLiDARに関する専門知識によって貢献していく。アクティブセーフティのエキスパートであるヴァレオは、自動車業界で最も多岐にわたるセンサー類を揃えており、すでに乗用車向けにレーダー、フロントカメラ、レーザースキャナーを量産している。これらのノウハウにより、ヴァレオは低速走行時に車両付近の歩行者を保護する革新的な技術、ヴァレオ360AEBニアシールドを市場投入している。
商用車市場での安全性、効率性、接続性を高める技術のグローバルサプライヤーであるWABCOは、市場ニーズと規制に関する知識において貢献していく。
このパートナーシップによって開発されるレーダーとLiDAR技術は、今後の商用車の法規に適合し、市街地での交通弱者を保護する警告・ブレーキシステムを提供していく。この合意を通して、ヴァレオとWABCOはまず、ドイツの法規(欧州の2020年規制に先行)に準拠した死角検知警告システムとレーダーのソリューションを2020年より発売する予定だ。 同時に、ヴァレオとWABCOは2020年以降に法規で求められるとともに運転支援にもつながるより広い検知範囲をカバーするLiDARのさまざまなソリューションについても協力していく。