SUVが欲しいとはいえ、新車に手が届かない方の強い味方が中古車だ。デビューから5年を迎える日産・エクストレイルと、12年にデビューしたスバル・フォレスター(先代型)が、ともに200万円を下回る価格で販売されている(いずれもメーカー公式の中古車検索)。最新型ではなく、ちょっと前のモデルを振り返ってみた。
2000年に初代が登場し、13年に3代目を迎えた日産・エクストレイル。最新モデルではハイブリッドやプロパイロットなどが採用されるものの、「ALL MODE 4×4-i」による悪路走破性は初期ものでも健在。防水加工が施されたシートやラゲッジルームのほか、3列目シートを備え、最大で7人乗車が可能。
同じく国産SUVの中で悪路走破性にこだわったのがスバル・フォレスターだ。現行型はSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)やハイブリッド(e-BOXER)、EyeSight(ver.3)といった最新技術が惜しげもなく与えられている。しかし、12年にデビューし、世界5大陸(10万km)を走破した先代型の実力は侮れない。悪路走破に役立つ「X-MODE」はもちろん、EyeSight(ver.2)を備える。パワートレーンには現行型にない2.0L水平対向ターボがあり、その最高出力は280psを誇った。
まずは、全体のサイズ比較から。
日産・エクストレイル 全長×全幅×全高:4640×1820×1715mm ホイールベース:2705mm ミラーtoミラー:2050mm
日産・エクストレイル20X "エマージェンシーブレーキパッケージ"(2列車)
全長×全幅×全高:4640×1820×1715mm
ホイールベース:2705mm
車重:1500kg
エンジン:直列4気筒DOHC
最高出力:147ps(108kW)/6000rpm
最大トルク:207Nm(21.1kgm)/4400rpm
トランスミッション:CVT
駆動方式:4WD
最小回転半径:5.6m
JC08モード燃費:16.0km/ℓ
車両本体価格:252万7350円
スバル・フォレスター 全長×全幅×全高:4595×1795×1695mm ホイールベース:2640mm ミラーtoミラー:2040mm
スバル・フォレスター2.0i-S アイサイト
全長×全幅×全高:4595×1795×1695mm
ホイールベース:2640mm
車重:1480kg
エンジン:水平対向4気筒DOHC
最高出力:148ps(109kW)/6200rpm
最大トルク:196Nm(20.0kgm)/4200rpm
トランスミッション:CVT
駆動方式:4WD
最小回転半径:5.3m
JC08モード燃費:15.2km/ℓ
車両本体価格:274万0500円
ラゲッジスペース比較の前に、インパネと前席・後席も比べてみよう。
日産・エクストレイル20X "エマージェンシーブレーキパッケージ"(2列車)
スバル・フォレスター2.0i-S アイサイト
日産・エクストレイル20X "エマージェンシーブレーキパッケージ"(2列車)
開口部上端がすぼまった形状となるが、下端の開口幅はフォレスターより広い。防水フロアも健在で、2列車には荷室を間仕切りできる防水フレキシブルボードを採用する。
スバル・フォレスター2.0i-S アイサイト
6対4分割の後席シートバックは荷室側のスイッチで簡単に倒せ、広大でフラットな空間を瞬時に実現。開口部に段差がなく、重たい荷物も積み込みしやすい。