メルセデス・ベンツSクラスに新型3.0ℓ直6クリーンディーゼルを搭載した「S400d」が追加された。これによって、新たに「S400d」「S400d 4MATIC」「S400d ロング」「S400d 4MATIC ロング」の4モデルをラインナップすることになった。
「2ステージターボ」を使用し、全域でトルクフルな加速を実現
S400dに搭載されるパワーユニットは、最新のクリーンディーゼルエンジンである「OM656」。この「OM656」は、S450などに搭載されている「M256」と基本設計を共有するモジュラーコンセプトを採用しているエンジンだ。メルセデス・ベンツの乗用車のなかで最もパワフルなクリーンディーゼルエンジンであり、最高出力340ps、最大トルク700Nmを発揮する。
シリンダーブロックはアルミ製、ピストンはスチール製となっており、熱膨張率が異なる素材を採用することで40%以上の摩擦を低減しているという。ターボは大小ふたつのタービンを持つ「2ステージターボ」を使用し、小さいタービンについては可変タービンジオメトリーを採用することで、全域でトルクフルな加速を実現している。
バランスに優れ、コンパクトな「OM656」を搭載するS400dは、高い効率性だけでなく、欧州において導入されている実路走行試験(RDE)規制に適合するなど、高い環境性能も併せ持っている。
価格は、S400dの1116万円から、S400d 4MATIC ロングの1505万円まで。すでに予約注文の受付が開始され、納車は10月頃を予定している。
車両本体価格
S400d (右) 1116万円
S400d 4MATIC (左) 1160万円
S400d ロング (右) 1461万円
S400d 4MATIC ロング (左) 1505万円