■D4204T14(D4)
シリンダー配列 直列4気筒ディーゼル
排気量 1969cc
内径×行程 82.0mm×93.2mm
圧縮比 15.8
最高出力 140kW/4250rpm
最大トルク 400Nm/1750-2500rpm
給気方式 ターボチャージャー
カム配置 DOHC
ブロック材 アルミ合金
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 ロッカーアーム
燃料噴射方式 DI
VVT/VVL In-Ex/×
究極のモジュラー・エンジンとも言えるボルボ・Drive-Eエンジンのディーゼル版。出力の低い方からD2/D3/D4/D5の4機種を設定していて、最初に登場したのがD4。バリエーションの違いは過給方法により、D2はウェイストゲート付シングルターボ、D3はVGのシングル、D4がシーケンシャルツイン、最上級のD5はシーケンシャルツインのうち高圧側をVGとする。ガソリンとディーゼルの共用に当たっては、ガソリンのT3/T4とディーゼルのD2/D3、ガソリンのT5/T6とディーゼルのD4/D5でコンロッドベアリングの径と幅を共通化。直噴インジェクターはデンソーのi-Artを採用している。
■D4204T23(D5)
シリンダー配列 直列4気筒ディーゼル
排気量 1969cc
内径×行程 82.0mm×93.2mm
圧縮比 15.8
最高出力 173kW/4000rpm
最大トルク 480Nm/1750-2250rpm
給気方式 ターボチャージャー
ブロック材 DOHC
ヘッド材 アルミ合金
吸気弁/排気弁数 2/2
バルブ駆動方式 直接駆動
燃料噴射方式 DI
VVT/VVL ×/
2013年に大々的に公開されたボルボの新モジュラーエンジンシリーズ「Drive-E」であるが、その実態捕捉をすることは現状ではかなり難しい。統一されたファミリーネーミングではあるものの、3気筒なのか4気筒なのか判然としなかったり、フォード時代の旧エンジンが同じ名前で残っていたりするからだ。ディーゼルエンジンの「D5」は2015年までは、ボルボがフォード傘下時に開発した2.4ℓ直列5気筒エンジンの名称であった。それが同じ名前のまま、モジュラー直4のVGツインターボ版に取って代わってXC60やXC90に採用されている。話がややこしいのは、現時点でもV60のPHEV版が搭載していたエンジンは「直5のD5」としてまだ販売されていること。今後は2.0ℓ直4+ VGツインターボの173kW/480Nm仕様のみがD5ということに収斂していくと思われる。