7月20日~22日ミザノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリにて、第10回World Ducati Week(WDW)が開催された。2年に1回開催されるこのドゥカティ最大の祭典は、過去最高の来場者数を記録して成功裏に終了した。
7月20日~22日に開催されたWDW2018には、世界中から何万人ものモーターサイクル・ファンがミザノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリに集結し、ドゥカティへの情熱を共有した。
数えきれないほどの来場者とモーターサイクルが、このユニークな祭典をさらに盛り上げた。ミザノ・ワールドサーキットには、3日間で91,596人が来場し、2016年に開催された前回のWDWの来場者数81,000人を13%上回った。来場者は、5大陸、世界73カ国からリヴィエラ・アドリアティコを訪れた。来場者の60%はイタリア人だが、残りの40%はそれ以外の国の人々で、世界におけるドゥカティ・ブランドの魅力を証明している。注目すべきは、ムルティストラーダ1200エンデューロを駆って、わずか7日間で中国の新疆からボローニャまで走行した2人の中国人ライダー、ケン・ルーとリー・フェイ。彼らは、10カ国、7,575kmという壮大な旅を経て、ミザノ・アドリアティコに到着した。
WDW2018では、数多くのユニークなイベントが開催された。ドゥカティ・ライダーとの交流やサイン会、ライディング・コースやニューモデルの試乗会、ランボルギーニ、アウディ、セアトのハイパフォーマンス・カーによるサーキット・タクシー、ドゥカティ・ユニバーシティによるテクニカル・コース、スタントマンによるパフォーマンス・ショー、サーキット走行会などが行われた。ドゥカティ スクランブラーの世界を体現したカラフルな"Land of Joy”エリア、モンスター・ビレッジ(モンスター誕生25周年記念)、パニガーレ専用エリア、そして今年のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムで見事な優勝を果たしたカーリン・ダンの「ムルティストラーダ1260パイクスピーク」を展示したムルティストラーダ専用エリアなど、テーマ別に設置された各エリアでは、それぞれ異なる雰囲気の中でさまざまなイベントが開催された。WDW2018の参加者のためだけに用意された特別な“プレビュー・ルーム”には、2019年に発売されるドゥカティのニューモデルが展示され、長蛇の列ができた。
今回の会場であるミザノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリは、合計90,000m2の広大な敷地を誇る。75,000m2のパドックで行われたアクティビティに加え、15,000m2のオフロード・エリアでは、ドゥカティ スクランブラー・フラット・トラック・レースやライディング・スクール、DREセーフティなどが催された。
7月21日(土)にはイタリア空軍のアクロバット飛行チーム、フレッチェ・トリコローリによるアクロバット・ショーに続き、午後1時から“レース・オブ・チャンピオンズ”が開催された。歴代のチャンピオンを含む12人のMotoGPおよびSBKライダーが、専用のレース仕様とカラーを纏ったパニガーレV4 Sを駆って、ミザノ・ワールドサーキットで真剣勝負に挑むという、ドゥカティでなければ実現できない豪華なメンバーによるレースである。バトルを制したのは、ミケーレ・ピッロ。2位以下には、エステベ・ラバト、ハビエル・フォレス、ジャック・ミラー、マルコ・メランドリ、マイケル・ルーベン・リナルディ、アンドレア・ドヴィツィオーゾ、ザビエル・シメオン、ダニーロ・ペトルッチ、ホルヘ・ロレンソ、カレル・アブラハム、トロイ・ベイリスが続いた。
さらに、世界中のファンに向けて、レースに参戦した13台のパニガーレV4 Sが、eBayのオークションに出品(トレーニング中のケガでレースに参戦できなかったチャズ・デイビスのマシンも含まれる。レースには、デイビスの代わりにシメオンが参戦)。ファンの夢を叶えるこのオークションは、7月21日(土)の午後6時に開始され、7月28日(土)の午後6時(CEST:中央ヨーロッパ夏時間)まで実施される。オークションは、驚異的な入札数を記録している。
7月21日(土)の夜には、リッチョーネのローマ広場に設営されたステージで、Radio DeejayとStreet Clerksバンドによる、音楽とエンターテインメント・ショーが行われ、参加者を魅了した。このステージには、ドゥカティCEOのクラウディオ・ドメニカーリとドゥカティ・ライダーが登場して、会場に集まったドゥカティスタに挨拶し、大観衆の声援に応えました。その後、シンガーソングライターのニナ・ジリーによるライブ・コンサートが開催され、リッチョーネの夜が“デスモドロミック・サウンド”に包まれた。
WDW2018の数字に関するトピック
・10,250周: WDW2018開催期間中に自動車およびモーターサイクルがサーキットを周回したラップ数。
・43,000枚: スタッフのフォトグラファーが写真を撮影した枚数(データサイズ:900GB)
・72時間: WDW2018開催期間中にスタッフが撮影したビデオの時間。
・73カ国、91,596人: WDW2018の来場者数と参加者の国。
・147団体、33か国、5大陸: 参加したDOC(ドゥカティ・オーナーズ・クラブ)の数。
・249: 3日間で開催されたイベントの数。
・30分: ミザノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリを出発してリミニ市に到着するまでのドゥカティ・モーターサイクルによるパレードの時間。
・18時間: DREセーフティの開催時間。
・24時間: DREエンデューロの開催時間(ムルティストラーダ1200エンデューロを使用)。
・40台: 試乗用モーターサイクルの数(合計で1,200回の試乗を実施)。
・500回: パドックに設置されたイタリア空軍のフライト・シュミレーターの利用回数。
・6,000枚: モンスター・ビレッジで撮影された記念写真の枚数。
・15台: “ガレージ・コンテスト”に選ばれた、カスタマイズド・モンスターの台数。
・10人: ヘリテージ・コンテストのファイナリストに残った参加者の人数。
・8台(アウディR8)、3台(セアト・カプラTCR)、4台(ランボルギーニ・ウラカン・パフォーマンス): サーキット・タクシーに登場したハイパフォーマンス・カーの台数。
・2台のデスモセディチGP“MotoX2”ツイン・シーター: WDW2018参加者を乗せて、ランディ・マモラとフランコ・バッタイーニがサーキットを周回したマシンの台数。
・1回: チャズ・デイビスによって祝福されたワールド・ドゥカティ・ウエディングの数。
・2回: WDWで行われたプロポーズの数。
・388本: WDW2018に設置されたドゥカティおよびドゥカティ スクランブラーのフラッグ数。
・3バンド: パドックで開催されたライブのバンド数。
・3時間: “Sound of Passion Night”で、Linus、Street Clerks、Nina Zilli、DJ Alex Farolfiによって行われたライブ・コンサートの時間。
ソーシャル・メディアに関連するトピック
・WDW2018専用のウェブサイトは45ページ。オンライン合計閲覧数は612,000ページ。
・Instagram: インプレッション数1,700万、リーチ数1,300万。
・WDW2018開催期間中の公式アカウントのフォロワー数: 800,000人。
・Facebook: インプレッション数22,898,694、リーチ数14,949,151。
・WDW2018専用アプリのダウンロード数: 13,105回。
・“レース・オブ・チャンピオンズ”のライブ・ストリーミング再生数: 631,477回。
・2時間: SKY生放送の時間。
・Facebookストリーミング時間: “レース・オブ・チャンピオンズ”2時間22分6秒(+フラット・トラック1時間17分34秒、合計ライブ・ストリーミング時間: 約3時間半)
”レース・オブ・チャンピオンズ”に関連するトピック
・142人:“レース・オブ・チャンピオンズ”のスターティング・グリッドに立ったゲストの数。
・13台: 専用カラーを纏ったパニガーレV4 Sの数。
・15: “レース・オブ・チャンピオンズ”に参戦したライダー11人が保持するワールド・タイトルの数。
“Land of Joy”に関連するトピック
・300セッション:フラット・トラック・スクールの開催数。
・150時間: バスケットボールのプレイ時間。
・240時間: “Land of Joy”のステージで行われたノンストップ・ミュージック・ライブの時間。
・750回: 2台のドゥカティ スクランブラーSixty2によるスタント・ショー、サイロドロームで行われたスピンの数。
・8人: ドゥカティ スクランブラー・フラット・トラック・レースに参戦したドゥカティ・オフィシャル・ライダーの数。
・1,124,053人: ドゥカティ・スクランブラー・デジタルチャンネルにアクセスした人数。
・103,450人: ドゥカティ・スクランブラー・チャンネル利用者数。
・100回: WDW2018“Land of Joy”エリアに設置された熱気球の体験数。
■WDWでは、ドゥカティの全従業員が、イベントの企画に積極的に参加している。今年のWDWでは、250人を超える従業員(マネージャー、エンジニア、メカニック、スタッフ)が運営スタッフの一員として参加している。
WDWの開催にあたり、ドゥカティは、ミザノ、リミニ、カットリカ、リッチョーネの各市町村とサンマリノ共和国政府の協賛を得ている。各自治体は、各種イブニング・イベントを運営し、サポートを提供。さらに、ミザノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリは、これまで開催されたすべてのWDWでメインの会場となり、イベントの開催において重要な役割を果たしている。